完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


タラノメを食べる動物の話


ケージの中に動物が入っている、という点では、普通の動物園と同じなのですが、我が家と動物園との違いは、そのケージ(建物)の中に入っている動物が「ヒト」という種類の動物であるということ。そしてそのヒトという動物を見に、さまざまな生き物がやってきます。

↑ウコギの葉が固くなってきたので、ウコギに代わってミツバが食卓に登場する頻度が増えてきましたが、それでもこの季節、ケージの中で飼われているヒトという動物のエサは、タラノメが主力。まだ畑からの収穫物は少ないので、とにかくタラノメでしのぎます。というわけで、タラノメを長くいただくコツを紹介しましょう。

↑タラノメの株を痛めずに長く収穫することは、必ず枝を切り戻しすること……のように思います。芽だけを採ってそのまま放置してしまうと、その部分に再び芽を作ろうとしてタラノキは消耗してしまいます。そこで写真のように次の芽の部分まで切り戻しします。

↑すると、その後は写真のような状態で芽が伸びてくるので、この写真の場合は上から三つの芽を収穫し、4つ芽の芽のすぐ上で切り戻しします。そして最後は、地上から3つ目の芽まできたら、そこで収穫をやめます。こうして収穫していくと、最初の芽を食べ始めてから1ヶ月くらいタラノメで生きていくことが出来ます。今年は特に春先の畑仕事をサボったので、いまタラノメがとてもありがたいです。

↑ちょうどいまはこんな感じ。切り戻ししながらもう少しタラノメを食べることが出来ますが、この頃になると根元からたくさんの新しい太い芽が出てきます。低い部分はシカやノウサギにかなりやられてしまうのですが、でも、環境さえ整えてやれば(周囲の下草を適度に刈ってやれば)芽はたくさん出てくるので、彼らにも食べきれないようで、タラノキは毎年どんどん増えます。

↑タラノメは一般に天ぷらでいただくことが多いようですが、我が家では天ぷらは飽きるのであまりしません。では、どうやっていただくかというと、こんな感じ。手前はゆでたものを酢味噌(←すりおろしたゴマを混ぜる)でいただきます。←これオススメ。奥はバター炒め。最後にお醤油を少したらします。←これもオススメ。

↑タラノメとウコギとアンチョビのペペロンチーノ。パルメザンチーズを摺って、そこにお醤油をちょこっとたらしていただくと最高。

↑タラノメとウドとドンコしいたけのピザ。チーズの下にところどころ、ふき味噌を忍ばせておきます。春きのこ代表であるアミガサダケ(モレル)が採れたらそれを入れるとさらにおいしいのだけれど、今年はひとつも見つけることが出来ませんでした(自森の植え込みの中に毎年いっぱい出るんだけど、今年はどうだったろうなぁ)。いずれにしても山菜ピザは石窯で焼くと、チーズにほんのりとスモーク臭がついて最高に美味しい。ワインがすすんでしまいます。