完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


桃とアルプスと天ぷら廃油自動車


 桃が咲き、周囲の緑が濃くなってくると共に、南アルプスの白さが一段ときわだって来ました。いまが何をやるにも最高の季節です。出遅れがちな農作業も少しずつはじまりました。秦さんからいただいた、ハッピーヒルやタイの香り米も踏み込み温床の中で小さな目を出し始めています。気温が上がったので天ぷら廃油のろ過(自然落下)のスピードもあがってきました。
 一方、畑は獣たちの天国。シカ、イノシシ、サル、アナグマなどが我がもの顔でやってきて、麦や菜花、ネギ、たまねぎなどはもちろん、イチゴやニラ、アスパラなどの宿根草まで根こそぎ食べられてしまいました。なんとなくやる気がないことを見透かされた感じ。野生動物たちはそうしたことにとても敏感なように感じます。

↑まるで芝生のように刈り込まれてしまった小麦。もうすぐ5月だというのに、こんな調子だと、かなりまずい状況。しかも毎晩群れで食事に来ているようで、日がたつにつれ、麦畑の緑がだんだん薄くなっていくのです。困った……。
 でもスミマセン、写真やタイトルを見て、このページにやってきた方、ゴメンナサイ。話の主題は、農的な暮らしや天ぷら廃油自動車のことではありません。
 実は、いま少し、焦っています。何に焦っているか?というと選挙の結果です。原発のある地元では投票率は下がったのに、原発推進派の人の得票率は前回選挙よりもあがっている……さすがにこれはショックでした。
 麦畑をシカに食べられてしまうのは人の努力でどうにかできるけど、原発事故で汚染されてしまったらいくら頑張っても農を続けていくことはできなくなってしまうし、場合によってはその土地に住むこともできなくなってしまうのです。しかもそれがとてつもなく広い地域にわたり、そのために危険を承知で基準を引き上げざるを得なくなってしまったりするのです……。そんなわけで、ぜひ見てもらいたいと思った映像があって、ここに紹介させていただくことにしました。
 専門家でありその危険性をよく知っているだけに、そうした悲しい事態をどうにかしてくい止めたいという強い思いから、周囲の研究者のほとんどを敵にしながらも活動をしてきた人がいます。
 しかしその人の思いむなしく事故は起きてしまいました。いまその人は、少しでもどうにか人的な被害を小さくしたい、と必死で情報を発信しています。その活動は非常に厳しいもののように見受けられます。なにしろ「生まれ故郷に住めなくなるような人を作り出したくない」という強くて優しい思いが、これまでの厳しい活動を支えてきたのですが、いまその人が放射線の危険性を説き「住民に生まれ故郷を離れて欲しい」と説くことは、ものすごい苦しいことであると思うのです。
 癌にかかったとき、告知して欲しいと望む人と、知らずに死にたい、と思う人がいる……、個にも多様性があってそれを大切にする必要がある、ということは分かっているつもりです。でも、選挙結果を見て私は愕然としてしまいました。
 気分転換を兼ねて楽しい情報を選んで流す、というのはやっぱりどこかまだ大きく違うのではないだろうか? 原発による事故ということがどういうことなのか?ということをもっとみんなが知らなくてはいけないのではないだろうか? そうでなくては、これまで通りに原発の利権にしがみついていきたいと願っている人たちの思い通りになってしまっているのではないだろうか? 癌と違って原発は自分だけでなく、選挙権のない子供たちにまで大きな影響を与えてしまいます。また癌と違って、選択肢を変えるだけでリスクを確実になくすことができる問題でもあります。
 ここで紹介する小出裕章さんのことを紹介したドキュメンタリーが実は4年前に作られたとのことです。そのドキュメンタリーを放送しようとした毎日放送には、電力会社から圧力がかかり、「放送したらスポンサーを降りる」と脅され、しかし毎日放送は毅然として要求を拒否しこの番組を放送しました。そしてあろうことか電力会社(関電)は本当にその「テレビ局」のスポンサーを降りてしまったのです。電力会社というのは自分たちの利権のためにこれほどの醜いことを平気でやる組織である、ということをまずひとつには知って欲しいです。
 その上で、以下の映像をぜひ見てください。比較的長いインタビューで、核心部分は10分過ぎからです。ダイジェストでそこからでいいので、ぜひ、見ていただきたいです。普段とても冷静な小出さんが、ときに言葉を詰まらせ、顔を赤めながらお話されています。
●↓10分過ぎから見てください。

●こちらはその続きです。ぜひご覧ください。

「困難でないときや困難でない場所なんて、これまでもなかったはずです(困難の中で共に生きましょう!)」という言葉に、小出さんの強さと優しさがにじみ出ているように思いました。