Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


春風がめぐらない春

 窓の外、桃色をしたモモの花が咲き始めました。キブシが虫たちを集め、ウコギの芽もふくらんできました。夜になると甲高い声で、シカが鳴きます。でも、いつもの年のようには春がきたことを喜べない春……。
 kumaさんが「おおチェルノブイリアースデイバージョンを紹介してくれているので、ここでは、祝島バージョンを紹介させていただきます。その当時「わが国の危険度0%とNHKがさりげなく伝えていた」という詩がリアルです。

バックの石積みは練り壁だろうか……。毎年、八ヶ岳に春を運んでくれたボブさんとナーガさんによる春風めぐるコンサート、ボブさんがオーストラリアに行っていて今年は珍しくできませんでした(でも、ボブさんも急遽、帰国され各地で活動をされているようです)。明野でやった「祝島を祝おう!」のときに、ホクレア号の映像をおかりしたのも、確か大鹿村からでした。おおチェルノブイリと内田ボブさんに関する紹介が以下のURLにあります。興味のある方はどうぞ。
http://amanakuni.net/bob/cherunobuiri.html

詩・曲 内田ボブ 「おお チェルノブイリ

チェルノブイリ 苦いよもぎ 原子力発電
チェルノブイリ 苦いよもぎ 原子力発電

ウクライナの空 ウクライナの空
熱い風が 吹きのぼる
熱い風が 吹きのぼる
死の灰が 死の雨が
降り注ぎ めぐり広がるおれ達の
降り注ぎ めぐり広がるおれ達の
故郷の空 故郷の空

母なる大気の中に
母なる大気の中に

約束された死の呼び声
逃げ場のない人々は恐れおののき
牧場の牛 草喰う上に
マーケットに並ぶミルクに
黄金に実る小麦畑に
清流を行く魚の背骨に
死の影が しのびよる
おお 死の時代
おれ達の時代

国家のお偉方はまっさきに
安全食に心がけ
国民不安に落とさぬように
NHKニュースはさりげなく
我が国の危険ゼロ% 我が国の危険ゼロ%
広大なユーラシアの大地 家もなく
羊の群れと共にさまよい歩く
何も聞かされず 何も知らない
なすすべもなく 電気も使わない
遊牧の民よ
その信仰の道の上
その果てしない空の下
おお 死の時代 おれ達の時代
おお 死の時代 おれ達の時代

*(繰り返し)

母なる大地の上に
母なる大地の上に

深まりゆく秋よ
日々 色どりを変えてゆく
赤石の峰に 吹く風寒く
里は冬仕度 収穫の時
熊は ガサガサ餌を漁る
小枝を踏み散らしながら
森をさまよい歩く
谷間に響く 鹿の鳴き声
谷間に響く 鹿の鳴き声
誇り高い鹿たちの愛のままに
森と共に流れゆく
時には 地主に追い立てられて
時には 罠にはまりながら
時には 鉄砲に怯えながら
時には ダムに道を奪われ
誇り高い鹿たちの愛のままに
森と共に流れゆく
チェルノブイリ
お前の死の灰
誇り高い鹿たちの魂を
殺せるとでも 思っているのか
何たる うぬぼれよ
殺すことも 守ることも
お前にゃ出来ない
おお 死の時代 だけど おれ達の時代 だから
おお 死の時代 だけど おれ達の時代

*(繰り返し)

母なる乳房の上に
母なる乳房の上に

ミルクを飲むな 野菜を食うな
水を飲むな 空気を吸うな
数万の民は これからどこへ
子供抱え 行き場もない
数億の民は これからどこへ
偉大なる国家の名の下に
死の国へと向かう
母なる乳房に注がれる 死の雨
生まれ来るおれ達の子供らよ
この雨の中を歩くことしか出来ないんだ
この雨の中を歩くことしか出来ないんだ 

おお 死の時代 だけど
おれ達の時代 だから
兄弟よ 仲間たちよ
支度はいいか 準備はいいか
誇り高いお前の魂を
大空に捧げる時が来た
おれ達の生まれのままに
おれ達の生まれを超えて
おれ達の愛のままに
おれ達のいのちのままに
おれ達の自由のままに

谷間に響く 鹿の鳴き声
谷間に響く 鹿の鳴き声
誇り高い鹿たちの愛のままに
森と共に流れゆく
森の道 深く
森の道 深く
おお 死の時代 だけど おれ達の時代 だから
おお 死の時代 だけど おれ達の時代


 ここ白州にもムカシヨモギは多く自生しています。いかにも雑草らしくて普段は目立たない草だけど、ある日の夕方、赤い光の中、白い綿毛を飛ばします。そしてその姿を見ると、ユーラシアの広大な草原が連想されます。でも、どちらかというと私は、宇宙と一緒に静かに麦を踏む春が好きかなぁ……。