ちょっとうれしい春のニュース

 庭のサクランボの木に、今年も春の使者、ビロードツリアブがやってきてくれる季節になりました。

↑これがビロードツリアブ。毛が長くふかふかしていて、テディベアのぬいぐるみのような姿ですが、ハミングバードのようにホバリングが上手で、あやつり人形のように空中に止まっていることができるので、ビロードツリアブと和名がつきました。しかもこのアブ、ハナバチ系のハチに寄生し、成虫は春のこの時期にだけ出現するという変わった生態のアブなのですが、個体数は案外多くて、この季節、都会でも見かけることがあります。探してみてください。ズングリむっくり、ホバリングの上手なアブで、サクラの他、スミレ、菜の花、オオイヌノフグリなどにもよく来ています。

 そしてとってもうれしかったのは、この虫(↑)と出逢えたこと。昨年はついに一頭もニホンミツバチを見かけることがなかったのですが、今年は早春、この季節から和蜂と思われる固体と出逢うことができました(胸部に近い腹部の二節が黒いのでニホンミツバチではないかと?)。私にとっては、これは、とってもとってもうれしいことだったりします。今年は待ち箱を複数、仕掛けたいと夢を膨らませています。


 というわけで、やっとどうにか仕事がひと段落しました。なんだかどうにも落ち着かず、出稿がギリギリになってしまったのですが、河川の水質検査にもギリギリどうにか間に合いました。

 ところがこれがちょっとドッキリする結果に。周辺の河川の水を採取し調べているのですが、どこの河川もCODの値がいつもよりも一様に高かったのです。ひょっとして放射性物質の影響では?、……とみんなでちょっとドキリ、としたのですが、電気伝導度や硬度などはいつもと変わらなかったので放射性物質ではなくて、もしかしたら花粉の影響かもしれない……ということになりました。いまの季節、この地では、風が吹くと林から煙のように花粉が舞います。あるいはこの季節は微生物たちが一気に目覚めて活動を始めるので(だから味噌の仕込みはサクラが咲くまで、と言われるのでは?)、その影響かもしれません。
 で、次号のオールドタイマー(4月26日発売予定)ですが、超小型太陽光発電所計画ということで、4ページほど書かせてもらっています(内容はほとんど脱原発の話なのですが)。100%独立型ソーラーでまかなうのは大変だけど、電力会社から電気を買う分を少しずつ減らしていこう!という提言です。写真のシステムだとパネルとチャージコントローラーとインバーター、それに直流をそのままパソコンの直流用に変換するコンバーターと合わせても2万円でおつりが来ます。バッテリーは自動車用の廃バッテリーを自分で再生し使っています(一度電解液を出して極板を洗浄し、その後、パルスをかけて充電する)。このあたりが意外と重要で、ここ数年、パネルの性能はあがってきていて値段もかなり安くなってきたのですが、独立型の場合、蓄電池の耐用年数がエネルギー収支を左右するネックになってしまうように思えます。
 それともうひとつ、独立型(オフグリット)で実際にパネルを設置してみると電気を使う(消費する)のが意外と難しかったりします。天気が良くてせっかく発電しているというのに、バッテリーが満充電になってしまっていると、発電した電気を捨てなければいけないのです。毎日、バッテリーが空になるまで使えれば効率はいいのですが、空になるまで使ってしまうとバッテリーを傷めてしまいます。あるいは使いすぎると、翌日雨が降って電気が足りなくなってしまったなどということもあります。そんなわけでいま、バッテリーの電気が少なくなると、商用電源からの電気に自動的に切り替わるスイッチ(その日に発電した分をほぼ使い切ることができるスイッチ?)の試作をしています。とはいっても、簡単なリレースイッチと電圧を比較することのできるコンパレーターを組み合わせるだけで、できそうなのですが……。

 テレビや新聞などが流す情報はあまりに一方的で、このままではネットから情報をとっていない多くの人は騙されてしまう……と、ガッカリさせられることが多いのですが、それでも少しずつですが、明るい話題も見受けられるようになりました。同じ白州町で、東電から電気を買わず自前の独立型太陽光発電だけで暮らしている友人のところでそのシステムの見学会を行ったのですが(このところ見学希望の方が多くてひとりひとりに対応できなくなってしまったのでまとめて案内することになったのですが)、地元の地域通貨のMLで紹介したところ、あっという間に20人の定員がいっぱいになってしまった!とのことでした。原発に頼らないちょっと不便だけど楽しくて豊かな暮らし、貧乏だけど組織に囲われることなく正しくないことには正しくないと表明できる生き方に興味を持ってくれるひとが、このところグンと増えているような印象があります。ニホンミツバチが戻ってきてくれたことと共に、私にとってはとってもうれしいニュースなのでした。