岩手県花巻市の自然農園ウレシパモシリを拠点として、山田周生さんを中心に、小出さん、越野さんがドライバーとなり、いま4台(BDF車×2台、SWVO車×2台)の天ぷら廃油自動車が活躍してくれています。毎日とてもハードな仕事ではあるけれど、みなさん、朝早くから夜遅くまでギリギリのところでがんばってくれています。ありがとうございます。でも、どうかお体、ご自愛下さい。お願いします。
ウレシパモシリの酒匂さんから連絡があり、ソーラーパネル10台とバッテリー多数を手に入れることができました、とのこと。きょう、5台こちらからインバーター(自動車用バッテリーの直流12V電源を、交流の100Vに変換してくれる機械)をお送りしたので、明日また追加でインバーターをお送りしようと思います。これで超小型独立型、ソーラー発電所が少なくとも10個はできることになります。釜石近辺はまだ電気の通じていないところが多いとのこと。役に立つとうれしいです。
山田周生さんのブログ
http://space.rgr.jp/bio/
山田周生さんのツイッター
http://twitter.com/#!/biodiesel_adven
周生さんのブログやツイッターを見ると、必要な救援物資は、日に日に変わると同時に、避難先によっても異なっていたりして、細かな対応が求められています。なにか協力していただける方やモノを手配できそうな方がいらしたら、連絡いただけるとうれしいです。
きょうはインバーターと同時に、天ぷら廃油を濾過するための道具をお送りしました。これがその濾過器。現地での組み立ての解説がてら(メモを入れる時間的な余裕がなかったので)、ここで紹介させていただきます。
↑基本的な構造は、以前紹介した衣装ケースバージョンと同じです。エレメントタイプの燃料フィルターをペール缶の底に密着させて固定し、そのフィルターを使って廃油を漉すというものです。頭にチラリと見えている蝶ネジを締めこむことで、フィルターを缶の底板に密着させます。燃料やオイルのろ過用フィルターは、さすがに専用品。台所用のろ過フィルターなどにくらべ、メッシュも細かくかなりのスピードでろ過してくれます。
↑このフィルターエレメントをペール缶の底に穴をあけ、そこに被せ、フィルターを底に密着させて使います。ポイントは、センターに通すシャフト。ホースエンド、ワッシャー、ゴム板、ソケット、六角ニップル、ネジ部、アダプター、ワッシャー、蝶ネジからできています。
↑シャフトの下部は中空になっていて、ソケットの部分は周囲から天ぷら廃油が流れ込むように穴があいています。
↑そしてこのシャフトをペール缶の底に固定します。シャフトからいったん下部のホースエンドとワッシャー、ゴム板を外し、ゴム板(パッキン)の上にペール缶の底板に割り込ませ、ネジって固定します。
↑下に重ねるペール缶のフタの部分に(ホースエンドの口が入るサイズの穴を開け、そこに上のペール缶のホースエンド(タケノコジョイント)を刺し、ペール缶を二つ縦に並べて使用します。下で受ける容器は必ずしもペール缶ではなくても、いいと思います。ポリタンクであったり、一斗缶だったり、あるいは衣装ケースだったり……。
↑また、被災地に送る荷物ですが、写真のように、ペール缶であったり、一斗缶だと、簡易かまどやロケットストーブ、ぬかくどなどを作れて都合がいいかもしれません。できれば作り方のメモも添えたいですね。