Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


地震関連6■被災地での重機用燃料について■

 被災地の燃料不足が深刻なようです。ディーゼルエンジンの車両に関しては、軽油や灯油に、植物油(天ぷら廃油など)を最大半分くらいまで添加しても、(植物油用の改造が施されていないエンジンであっても)特に支障なく動きます。ウチのユンボは、(古いエンジンなのでインジェクターが太いので)普段、天ぷら廃油約7割、灯油3割で使っています。植物油は潤滑性能に優れているので、軽油の代わりに灯油を使っても大丈夫です。ただし植物油は洗浄力も強いので燃料配管内などが汚れが落ちてしまい、使い始めの頃、それが燃料フィルターに詰まってしまうことがあります。もしもしばらく動かしていてパワーがなくなってきたように感じたら、燃料フィルターを点検してみてください。また危険回避のため、当初は50対50くらいにしたほうがいいと思います。
 それと残念ながら、公道を走る乗用車などの車両に植物油を添加してしまうと、税金の関係で違法になってしまいます(現在の状態を公道と言えるか?疑問ですが)。また、これは大切なことですが、ガソリンエンジンには使えません。天ぷら廃油などの植物油が使えるのはディーゼルエンジンだけです。また、灯油ストーブにも植物油は使用できません。揮発成分が少なく発火温度が低いので芯が極端に早く消耗してしまいます。
 天ぷら廃油は、レストランや食堂のほか、食品工場などにもたくさん在庫がある場合があります。お豆腐工場、ホテル、スーパーなどの惣菜売り場なども、大量のストックを持っている可能性があります。
 たとえ少量しか手に入らなかったとしても、固めるテンプルをどうにか手に入れることができれば、天ぷら廃油を使った簡易ローソクを作ることも可能です。ただし、廃油を固める容器は不燃のもの(ガラスか缶)にしてください。牛乳パックなどはNGです。ティッシュで細いこよりを作って容器の底まで入れた後、熱し、固めるテンプルを入れた廃油をそこに注ぐだけです。
 一方、天ぷら廃油を燃料に混ぜる場合は天カスなどのゴミの濾過が必要です。廃油の濾過には、エレメントタイプのオイルフィルター(できればトラック用)を使うと便利です。ペール缶または一斗缶の底に10㎜くらいの小さめの穴をひとつあけて、そこをふさぐように、フィルターエレメント(の穴の部分)を被せ、上からなにかしっかりしたオモシを載せる、というのが手軽でよいと思います。
 下の写真は、シャフトを使って容器の底にエレメントを密着させていますが、上からしっかりしたオモシを載せるだけでもOKです。

 蛇腹に折られたフィルター用の濾紙はさすがに、効率がいいです。ひと晩でかなりの量を濾過できます。大きめのオイルフィルターエレメントが手に入らなければ、エアクリーナーでもOKです。ただしこの場合、エレメント密着面のパッキンのゴムが、溶け出さないかの確認をしてください。でもこれまでの経験からすぐにドロドロ溶け出すことはないと思います。何ヶ月か使い続けると溶けてくることがある、という感じです。取り急ぎ。

↑一番上が、エアクリーナーを使った廃油の濾過、二番目がディーゼルエンジン車の燃料フィルター。二段目の新品フィルターを温存するため、写真は三段ですが、二段で十分。写真のように透明の容器だとゴミの様子が確認できていいけど、ペール缶の方がかさ張らず丈夫です。
■追加■
 ただし植物油にはゴムへの攻撃性があるので、燃料ホースや噴射ポンプのパッキンを痛めることがあります。これは非常事態用ということで、燃料が潤沢に使えるようになったら、軽油100%に戻すことをお勧めします。