白州はきょうも晴れ。窓の外の林の中、カケスが青い羽をちらつかせながら盛んに落ち葉をつついています。その向こうには白いお尻のシカが、キョトンとした表情でこちらを見ています。目の前にはこんな平和な風景が広がっていますが、その一方で原発の現場近くで、作業をされている方がこの瞬間にもいると思うと、気が引きしまる思いがします。
きょうあたりから、ブログのタイトルを「地給知足がおもしろい!」に戻して、電気を使わずに美味しくご飯を炊く方法、だとか、身の回りの日常品でできる節電や発電、それに蓄電の方法などを紹介したいと思っていたのですが、まだなかなかそういう状況にはないようです。とにかく早く、原発が落ち着いて欲しい……。
節電(特に電気炊飯器や電気ポットは消費電力が大きい)やエネルギー節約の方法などは右のカテゴリーの「石釜」や「買ってはいけない」それに「農的暮らし」の中に隠れていると思います。良ければそちらもご覧いただけるとありがたいです。
■放射線測定の単位について■
テレビの報道を見ていて気が付いたのですが、御用学者の発言で「この値はレントゲンを受けたときの値の10分の1だから、すぐに健康被害の出る値ではない」というのがありました。でもなぜか「それはおかしい」と、その周囲の専門家たちも指摘していません。でも、これおかしいです。
御用学者がいう元となっている放射線量のデータを見ると、「マイクロシーベルト/h」です。大切なのは「/h」(パーアワー=毎時)の部分。放射線量は1時間あたりの被曝量で表示されるのが普通です。つまり、レントゲンの10分の1の値であっても、その環境に10時間いれば表示量の10倍の被曝量になってしまいます。しかもこれは外部被曝の量であって、放射性物質を吸い込んでしまった場合の内部被曝量は、これとは別に加算されることになると思います。
政治が専門の官房長官は東電側からそう言われればそう答えてしまうのだろうけど、専門家である学者や東電や原子力保安院がそんなことを言うのは、どうにもおかしい。
■山梨(甲府)でもモニタリングポストのデータを公表■
リアルタイムデータではありませんが、以下のサイトで山梨県でも文部科学省のモニタリングポストの値を公表してくれるようになりました。
http://www.pref.yamanashi.jp/taiki-sui/Environmentalradioactivity.html
16日午前9時の時点では0.045μSv/h。
■原発付近のモニタリングポストのリアルタイム表示■
以下、河野太郎のMLより。
「官邸が、原発付近のモニタリングポストの数値をリアルタイムに出すWebサイトを立ち上げることに同意してくれました。まだアドレスは決まっていませんが、近々に発表があるはずです」とのことです。被災地をはじめとした他の都道府県もぜひ、リアルタイム表示を行ってほしいと思います。あとになってこんなに数値が上がっていた、と知らされるのではないかという恐怖が、活動を鈍らせている可能性もあります。