完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


プロジェクトうんこ 浄化槽の管理1

 浄化槽を上手に管理していく一番のポイントは「トイレにトイレットペーパーを流さないこと!」ではないか? と思います。あっ、そうだ、その前に、今回はかなりキワドイくらいに美しくない話や写真があると思うので、食事中などには見ないほうがいいかも。いちおう、最初にお知らせしておきます。
 さて、本題です。トイレットペーパーですが、似たような感触の紙にティッシュペーパーというのがあります。でも実際、このふたつはかなり違います。ティッシュペーパーは意外と丈夫で、天ぷら廃油のろ過にもつかえるほどです。それに比べてトイレットペーパーは、はるかに水に溶けやすいのですが、それでもできるだけ流さない、というのが、浄化槽管理のコツであり、それによって汲み取りの回数を減らすこともできます。

 ちなみにウチでは浄化槽を自分で管理し、トイレットペーパーを流さなくなってから、もう20年近くたつのですが、それ以来は一度も(バキュームカーによる)汲み取りをしていません(それ以前は2年に一回くらいの割合で汲み取りが必要でした)。これは環境負荷が小さいだけでなく、経済的にもかなり助かります。また、1年に1回行われる浄化槽協会による法定定期検査でも、放流水の水質は毎回「良好」ですし、管理全体の判定も最高ランクを維持しています。汲み取りをせず、自分で管理してもその方法が間違っていなければ、浄化槽はその機能をちゃんとに発揮してくれるのです。
 話を戻しますが、公衆トイレなどではトイレットペーパーが切れてしまっていることがあると思うのですが、そうした場合も、手持ちのティッシュペーパーを使ってしまうのは仕方がないとしても、できればそれをトイレに流さないでいただきたいのです。浄化槽を自分で管理してみると、公衆トイレや学校などの施設のトイレがいかに過酷な状況にあるか分かるので、なんだか気の毒に思えてきます。
 また、最近はオートキャンプをする人が増えているのですが、、気になるのは、雨に濡れ、地面にへばりついた白いティッシュです。川の近くの松林にはアミタケという美味しいキノコが生えるのですが、キノコの近くに白いそれを見つけてしまい幻滅させられました。ティッシュの場合は土に埋めるか燃やすか、せめても、オートキャンプの場合はトイレットペーパーを使用していただきたいと思うのです。
 そんなわけで浄化槽を効率よく、さらには経済的に管理するのであれば、トイレにはトイレットペーパーホルダーと共に、ゴミ箱を備え付けてください。

 トイレ側の準備はまあ、そんなところ。さてでは実際に、浄化槽側を見ていきたいと思います。
 まずは浄化槽のフタのあけかた。取っ手を両手で持ってあけてもいいのですが、ウチの場合は、浄化槽の近くにいつもバールがおいてあります。このバールが浄化槽のフタを持ち上げる際、とても便利で、これがあるとちょっと気が向いたとき、手軽に浄化槽内部を点検することができるのです。とにかくちょくちょく点検すること。これも大切なことです。フタにロックが付いているものはマイナスネジをひねってロックを解除し、その後、バールを写真のようにフタに引っ掛けると、いい感じに引っ張りあげることができます。バールはひとつで、片側の取っ手に引っ掛けるだけでフタを平行に持ち上げることができます。専用のリフターなどは必要ありません。

 まず最初に点検して欲しいのは、各部屋の水位です。構造編で紹介したように浄化槽は流れ込む排水の水の重みによって次の槽に汚水を移しています。各部屋によって水位が異なるということは「ろ層(=微生物の棲家で汚水をろ過し分解するところ)」が詰まってしまっているという可能性が高いです。一番の原因は最初に書いたトイレットペーパーなのですが、そうでなくても微生物たちの死骸などが溜まってしまうことで、ろ層がつまってしまうこともあるようです。その場合、汲み取りを行う、というのが従来のやり方でしたが、ろ層の裏側から空気を送るという方法でもろ材のつまりを取ることができます。
 実はこの方法は「好気性微生物による分解槽(専門用語では「接触曝気槽」と呼ばれるようです)」には、似たような装置が付いていてそれがヒントになりました。「逆洗」という装置で、好気分解槽は普段からろ材に空気を送っているのですが、その空気の吹き出し位置を変えることでろ材のつまりをとりのぞく、というのが「逆洗」の仕組みです。
 嫌気槽である第一室や第二室のろ層が詰まってしまった場合にもこの方法が応用できるのです。以下のイラストを見てください。塩ビパイプの両端にL字型のアタッチメントをつけ、それ(イラストの赤の部分)を使って嫌気槽のろ層の下にも空気を送ります。これによってろ層を掃除することができます。我が家の場合はすぐ近くにエアコンプレッサーがあるので、その圧縮エアを使ってしまいます。その方が、空気に力があるので簡単ではあります。でもエアコンプレッサーがない場合は、浄化槽用のブロアーを流用することもできるはずです。現に好気槽ではろ層の下に空気を送っているわけですから……ただし下側のエルボの先を少し長くしてあげた方が作業がしやすいかも。

↑クリックすると大きくなります。
 これは水位に差があった場合に行う処置ですが、点検の際には、せっかくなのでついでに好気槽の逆洗も行っています。逆洗は、浄化槽内のバルブの操作によって行います。このとき気をつけたいのは全閉状態を作らないこと、すべてのバルブが閉じられた状態になると、その分、エアポンプのダイヤフラムに負担かかってしまい、時に破れてしまうことがあります。エアポンプのダイヤフラムは、タイヤチューブやパンク修理キットなどを使って直すこともできないことはないのですが、普通は修理に出すわけでその場合5000円以上の出費になってしまいます。
 先に逆洗バルブを開けてから、曝気用のバルブを閉じる、ただこれだけのことです。でも中にはまれにプロでもそれに気が付かない人がいるようです。
 そしてもうひとつ、点検管理で必要とされるのが、消毒剤と呼ばれる殺菌剤の点検です。菌などの微生物を殺す薬品の使用が必要かどうか?は意見の分かれるところかもしれませんが、しかし、法令では放流水に「塩素が検出されること」が義務付けられています。つまり濃度(量)に対しての規定はないのです。自分で管理するのであれば、使用する薬品の種類を含め、そのあたりの調整が可能なわけです。
 使用する薬剤は、人間が入るプールの消毒に使用されるイソシアヌル酸系の消毒薬を使用しています。イソシアヌル酸は塩素を分離後も水中で安定であり、魚類における生物濃縮係数が低いことが知られています。私が使っているものの商品名は「ハイライト90T」というもので、ペットボトルのフタを少し大きくしたような形状の錠剤です。在庫を持っている薬局は少ないようですが、薬局にお願いすれば取り寄せてくれるはずです。

 浄化槽においての殺菌剤の添加方法は、殺菌剤がプラスチックの筒に入っていてその底部付近を放流水が殺菌剤に触れながら流れるという仕組み。そこで我が家では素焼きの植木鉢の破片をそこの部分にいれ、テラコッタの毛細管を使って極僅かずつ染み出すようにしています。この方法だと浄化槽協会の検査で、かろうじて0.1㎜g/リットル、塩素が検出されます。
 スミマセン、途中ですが、きょうはここまで、このあとは移送水の管理方法やタイマーを使った汚泥の移送方法、浄化槽の改良方法などは「浄化槽の管理2」で紹介させていただきます。

↑写真は、エアポンプを1時間に15分だけ駆動できるタイマー。さすがに動き始めは少し臭いが出ますが、休止している間にスカムが沈殿し、それを1層目に返送することができるので水質の浄化能力はあがるのではないかと思われます。
 我が家で使っている第二のトイレ(外用トイレ)、さらにシンプルなドラム缶回転式コンポストトイレに関してはこちらをご覧ください。