栗三昧


↑スイートポテトの栗バージョン。スイートマロン? 今年唯一、良く出来た小麦、秦さんからタネをいただいたチベット奥地で見つかった黒小麦(注:チベットではなく雲南省です、と秦さんよりコメントいただきました。ありがとうございます)を全粒粉で挽いて、飾り付けてみました。黒っぽい粒が黒小麦の外皮です。

↑先日紹介した「栗鹿の子・銀ぶろう餡」の変形バージョン。「栗鹿の子・栗餡の栗尽くし」

↑定番のモンブラン

↑マロン&チョコレート……形は不細工だけど、味は絶品。

↑パンを焼いたあとの余熱がモッタイナイのでスイートマロンを石釜に……。

↑栗の糖分がこんがりと焦げておいしそう……。

 我が家の栗は完全無農薬だから、100%、いや300%くらい、クリシギゾウムシに卵を生まれています(そのまま2週間くらい放置すると平均3頭くらい、幼虫が出てきくるので300%なのです)。そんなわけで栗は毎日収穫し、落ちたその日に茹でるか冷凍します。それでも中にはすでに幼虫になってしまっているものもいます。怪しい栗は慣れてくるとなんとなく分かるので、茹でたあと包丁で半分に切って、クリシギゾウムシの幼虫、あるいはその糞が出てくるまで、ティースプーンでほじくり、栗のペーストを作ります。栗の実を食べているわけですから幼虫自身はアミノ酸が多く、ウマミがあっておいしいのですが、糞は苦くておいしくありません。虫食い栗もギリギリまで食べられますが、糞が出てきたらそれは口に入れないようにしましょう。我が家の場合、無傷の栗は少ないので、多くがこんな感じで栗のペーストになります。そのため、茶巾絞りをはじめとした栗のお菓子が作られるわけです。
 穴あきも虫食いも、栗は毎日、とにかく全部拾うこと、これが無農薬の栗をおいしくいただく鉄則ではないかと思っています。何日か前に落ちた栗は、その分、幼虫が成長してしまっているのでそれらができるだけ混ざらないようにします。
 クリシギゾウムシの成虫は栗の実が未成熟の頃に飛んできて、鬼皮の中に卵を産みます。そのため農薬散布を行なっている栗にもクリシギゾウムシの卵は産み付けられています。虫が出ない市販の栗の多くは、臭化メチルやヨウ化メチルなどを使って薫蒸し、中の虫を殺しています。薫蒸で中の虫が死ぬ、ということは、殺虫剤が鬼皮の中にまで浸透している、ということでもあります。クリシギゾウムシの幼虫は世界中の多くの地域で、おいしい虫として知られ食べられています。栗やカボチャの中から虫が出てくるのは、昔からすれば当たり前のことで自然なこと。買い物も投票のひとつ、ということを頭の片隅において、普段の買い物をしていただけるとうれしいです。