完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


アオツヅラフジの植木バサミ入れ

写真の「植木バサミ入れ」のつくり方を知りたい、というメールをいただきました。

この植木バサミ入れはアオツヅラフジという野草で作られています。このつる植物は都会の住宅街のフェンスにも生えている、とても身近な植物です。しかもアケビなどよりもしなやかで急角度に曲げやすく、しかもクズのようにカビが生えません。アオツヅラフジの写真を探したのだけれど見つからないので、近く撮影して掲載させていただきます。とにかくオススメです。

↑これがアオツヅラフジ。晩秋に紫色の実をつけます。また、冬、葉が枯れていても若くて細いツルは緑色をしています。だから冬の方が見分けやすく、収穫は冬の新月の日が適しています。

で、つくり方ですが、植木バサミ入れの場合、ちょっと形が複雑なので、骨組みには銅の針金を使っています。形を作るための縦のラインを銅の針金でつくり、編みやすいように上部は開放しておきます。そこにアオツヅラフジの細い茎を銅線に対して交互に通して編んでいきます。それとは別に、ズボンに引掛けるためのフックをつくります。これは少し太めの鉄の針金をペンチで曲げたもので、成型後、金づちでちょっと叩いてあります。丸断面の針金がD断面になるだけでも、剛性が出るのです。編みあがったら、鉄の針金で作ったフックに銅線をからげればそれで完成。

最近は洋式の剪定ばさみが全盛ですが、日本の植木バサミも捨てたものではありません。洋式の剪定ばさみは、ケンカの度合い(はさみの刃の合わさり具合)が一定で、切る枝の太さが限定されているのですが、日本の植木バサミは、刃と刃のクリアランスが大きく、ケンカの具合は切るものに応じて人間の手が調整することになっています。そのため洋式の剪定ばさみでは、ある程度の太さの枝は誰が切っても切れますが、紙のような薄いものを切ることは出来ません。日本の植木バサミは刃のケンカの具合を人間がその都度、相手に合わせて調整できるように作ってあって(そのために指を通すところがループになっている)、薄い紙から太い枝まで切ることができます。包丁で切りにくいもの、たとえば豚骨だとか、ルバーブだとかも、ウチでは植木バサミを使っています。でもその同じ植木バサミでティッシュもサクッと切ることができる、というのが日本の植木バサミの凄いところだったりします。