以前問い合わせいただいたので、ついでにこれも紹介します。
スタッドレスとのタイヤ交換で必要となるトルクレンチです。
トルクというのは、たとえば10kgmだとすると、
作用点から1m先に10kgの力を加えたときの力量(力のモーメント)になります。
↓だから、こんな風にして測れます。
これはエンジンのフライホイールという部品のナットを締めているところで、指定締め付けトルクは15kgmでした。こんな大きなトルクを測ることのできるトルクレンチは持っていなかったので、家にあるものでどうにかした、というときの図です。ポリタンクは1mのところにぶらさげられていて、中には水が15kg(容器を含めて)入っています。
たとえば、指定締め付けトルクが20kgmという場合、1mのところに20kgmの重さのモノを吊るしてもいいですし、2mのところに10kgのものを吊るしても、トルクは同じく20kgmになります。
というわけで、オモリを吊るさなくても体重計に載りながら、1mの位置を押してもいいわけです。体重計に載りながら体重50kgのひとが30kgになるまで1mのところを押すと、トルクは20kgmです。
この方法を応用すると、トルクレンチがなくてもホイールを締め付けることが出来ます。たとえばそのホイールの取り付けナットの指定締め付けトルクが10kgmだとすると、ホイールナット用のレンチの柄の20㎝のところを50kgmで押せばいいわけで、たとえば彼女の体重がちょうど50kgだと言うことであれば、彼女に全体重をかけて押してもらえばいいわけです(レンチを地面と平行にセットし20㎝のところに片足で載ってもらうというのが簡単かも)。で、もしも、そのアルミホイールがバキッと音をたてて壊れてしまった!としたら、彼女がサバを読んでいた……ということになります。