いま、発売中のオールドタイマー誌の連載記事「自給知足の楽しみ方」で、『途上国に学ぶ』と題してベトナムのことなどを紹介させてもらっています。で、そのページの写真が小さ過ぎてよく見えない、というご指摘をいただきましたので、ここに写真の一部をアップさせていただきます。詳しい解説は本屋さんで雑誌を立ち読みしてもらえるとうれしいです。6ページに渡ってギッシリ書いてあります。あっ、でも、8月26日に新しい号がでてしまいます、ので、立ち読みしたい人は急いでください。
↑新鮮な食材を運ぶオッサン。
↑ベトナムは急速に成長している。高層ビルが各所に建っているが、その高層ビルに負けじと、隣どおし助け合いもたれあいながら雑居ビルも成長を続ける。日本の雑居ビルと違って隣のビルとのクリアランスがゼロなのだ。ビルとビルとのスキマはないのだが、緑を植えるスキマは大切に保たれている。旧サイゴンはもの凄い喧騒の街だが、でも意外と緑が多くてホッとする。下の写真も旧サイゴンの大統領官邸前。緑が多い。
1975年の4月30日、この道を一台の解放軍の戦車が進み、サンダル履きの解放軍兵士と共に官邸の柵を踏みつぶして大統領官邸に無血入場し、ベトナム戦争は終わった。これは米軍がハノイを無差別爆撃したのとあまりにも対照的で、当時15歳だった私はそのことに驚いた記憶がある。
↑写真をよく見て欲しい。自動車とバイクのスクランブル交差点なのだ。こんな大きな交差点なのに、信号はない。しかも一時停止をするでもなく、みんな思い思いに一定の速度を維持して走り抜けていく。しばらくみていたのだが、しかし見事なことに誰もぶつからない。
ここまでは無理としても、日本の田舎の国道には不要な信号がたくさんある。深夜、誰も横切らない赤信号に大型トラックが何台も並んでいたりする。いま、長距離運転手は必死に省エネ運転をしている。そうした日本の長距離運転手の努力に行政ももっと敬意を払って欲しいものだ。
↑街角で客待ちするバイクタクシー。お客さん用のヘルメットがバイクタクシーのサインだ。路線バスと違って「どこの停留所で降りたらいいか?」を気にしないですむのはいいが、値段の交渉がなかなか難しい。異邦人の場合は、メーターの付きの4輪タクシー(FIXプライス)の方が同じ距離の場合、安かったりもする。
↑荷台が拡大されショックの追加されたスーパーカブモドキ。まずはニセモノを格安で手に入れ、エンジンや部品など少しずつ壊れたところをホンダの部品と交換し、本物のホンダのカブに少しずつしていくというのがベトナム流とか。日本ではなぜか新車の自動車に次々買い換えるということがエコロジーということになっているが、どちらがエコロジーかは一目瞭然。
↑ベトナム流冷房装置。扇風機の前で水を霧化し、蒸発潜熱で空気を冷やそうという戦法。風通しのいいところであれば、意外と有効なのだ。
↑シクロ型オートバイで鉄筋を運ぶ青年。
↑ブタの飼料袋などをリユースして作られた財布やバッグ。
↑カラっと揚げたままの状態で食べてもらうためお皿に横にせず、立てたままの状態で運ばれてくるメコンデルタの川魚。美味しさへの気づかいは植民地支配したフランス人以上?
↑ドンコイ通りの炭焼きワッフル屋さんの天秤棒。歩くと一定の振動数でしなる。このしなりが大切で、しなりの反動を使って次の歩みを進めるのだ。
↑八ヶ岳仙人小屋の山菜定食。キノコたっぷりのキノコ汁も絶品。農園レストランは増えているが、狩猟&採集レストランは珍しい。翌日、緑色のモノが出た、とお客さんにも好評。
↑①雑草だらけの小麦畑の刈り取り方。まずは自走式芝刈機で小麦の畝ギリギリまで刈る。麦は最近注目のパン用強力、コユキコムギ。
↑②次に一条刈りのバインダーで小麦だけを拾いながら刈り取る。農薬や除草剤を使った畑ほどの収量はないが、自給用であればこれでも十分。足るを知る、なのだ。草取りをしすぎると麦が目立つので?鳥や虫に狙われるという都合のいい考え方もできるが、草取りまで手がまわらない、というのが実情だったりもする。
こんなことまでベトナムのページで紹介しているから、写真が小さくなってしまったのですね。失礼しました。