やっと雨があがりました。きょうからニイニイゼミの合唱に「ジー」という野太い高周波のエゾゼミが加わりました。ルリボシカミキリもいっせいに羽化。足を広げたユーモラスな格好でアチコチを飛びまわっています。
エノキやサクラの薪を温存するので、家人に「あなたはルリボシちゃんのために薪を作っているのね!」などと言われることがあるのですが、まあ、それも100%は否定できず……。
雨はあがり青空も見えてきたのですが、小麦はみごとに穂発芽していました。
↑大切にしていたスペルト小麦だったのに……。
↓小麦だけでなく、なんとルッコラも空中のサヤから発芽していました。
穂発芽してしまうと、発芽の際に生じる酵素によってデンプンやタンパク質が分解されてしまい、味は極端に劣ってしまうといわれています。でも、発芽させることでフィチン酸の影響はなくなるのではないだろうか?……しかし、穂発芽すると味が劣るのか鳥も食べなくなります。インターネットが普及し、何を信じたらいいのか分からないほどに情報過多になって、安全性の判断材料として「味覚」を大切にしたいと思っているのだけれど、鳥が食べない、ということは、なにか問題があるのだろうか? 下の写真はコユキコムギ。完熟粒なのに穂発芽した粒は鳥に食べられずに残っているのです。
しかも鳥たちも雨でエサをとることができず、猛烈におなかをすかせていたようです。今朝起きたら、我が家の麦畑はハトとスズメとカラスの楽園になっていました。
茎を折られてコユキコムギはほぼ全滅状態。これでは来年のタネが確保できるかどうか。困ったなぁ。
でも、まあ、せっかく発芽したのだから、このまま捨ててしまうのもモッタイナイ。はたしてこれを地面におろすとどうなるのか?実験してみることにしました。秋までにみごとに実ってくれるのか? それともあるいは、越冬するのだろうか?
追記 比較的ゆっくりと成長し、実ることなく越冬に入りました。
また、スペルトはダップしたものよりも、サヤのままのものの方が発芽率が高いようでした。玄米とモミの発芽率の違いと似た結果ともいえそうです。