Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


ツマグロヒョウモン

美しく、造形的にも魅力的なのですが、その一方で、見てはいけないものを見てしまったような気持になったのでした。 ヒョウモン系のタテハチョウ(の幼虫)独特の容姿、でもこんなに派手なのは、このあたりにはいないはずでした、少なくとも私が昆虫少年で昆虫…

クロスズメバチも巣をつくってくれていました。

ミツバチやキイロスズメバチなどと共にアレチウリの花にクロスズメバチがよく来ていて、肉食だと思っていたけど花の蜜も案外よく吸うんだなぁ……というくらいに、今年はクロスズメバチも多いなぁ、と思っていたのでした。そしたらきょう、同じ敷地内にある母…

アカボシゴマダラの急拡散

30m先を飛んでいるモンシロチョウとツマキチョウのメスを見分ける自信はあるのに(実は飛び方が微妙に違う)、5mくらいの至近距離を飛んでいたアサギマダラだと思っていた蝶が、近くの葉に止まったら、アカボシゴマダラだったことにショックを受けています…

蜂蜜泥棒の羽化

「おうまがこく」というのをご存知でしょうか? 夕方、黄昏れて、あたりが薄暗くなってきた頃のことで、「逢魔が刻」と書きます。 自然の中で暮らしていると、黄昏れの頃のことを「逢魔が刻」と表現したくなる気持ちが実感できることがあるのでした。 そんな…

中部横断道、八ヶ岳南麓ルートの環境影響評価の方法書に対する意見書

中部横断道、八ヶ岳南麓ルートの環境影響評価の方法書が出され、それに対する意見書の締切が迫っています。2019年9月17日17時15分まで。宛先は、山梨県県土整備部都市計画課toshikeiass@pref.yamanashi.lg.jp現状で高速道路に近い信号のないインターチェンジ…

エントモファーガと伝統農法「こしゃり」

草の茎や木の枝に、しがみつくようにして死んでいるバッタの姿を見たことがある人は比較的多いと思います。これはエントモファーガ・グリリと呼ばれる昆虫寄生菌の仕業。この菌の凄いところは、どうも宿主であるバッタたちをコントロールして草や木に登らせ…

女王バチと共に、冒険の旅に出る働きバチたちは誰が決めるのだろうか?

春爛漫。虫草農園の虫たちはいま、元気に活動を始めています。ニホンミツバチはきょうで、三群目が分蜂しました。そしてきょうも蜂球ができたのは、エノキの幹。ヒトが作った蜂球トラップには目もくれません。 ⇧不織布とシュロ縄で作った蜂球トラップ(分蜂板…

隠蔽(いんぺい)擬態

先日、浄化槽のエアポンプの修理をしていたときのことです。ポンプを持ち上げたようとポンプに両手をかけて数センチ持ち上げたその瞬間、なにかゆっくり動くものが目に入ったのでした。ポンプのすぐ脇にマムシがいたのでした。両手がふさがっているので、棒…

ミツバチの給餌とイチジクに集まる虫たち

きょうも雨……。 雨が多くて少し気をもんでいます。 ひとつは台風のこと。 きのう、久しぶりに晴れたので、「さあ、稲刈り」と思ったのですが、それまでの雨で田んぼがぬかるんでいて、さらには台風24号が近づいているのでハサガケしたウシが台風で倒れてしま…

アカボシゴマダラとツマグロヒョウモン

出荷している野菜に虫食いが多いためか、口の悪い人からは「虫食い農園」、などとも呼ばれていたりもするようですが、わが家の正しい屋号は「虫草農園」です(いちおう、確認)。で、虫草農園では殺虫剤はもちろん除草剤や殺菌剤などの農薬を使っていないので…

虫刺されの季節 一番オススメの方法は?

スベリヒユが虫刺されに効く、という記事を最近、目にしました。スベリヒユなら簡単に見つかるので、手軽でいいですね。今度試してみようと思います。虫刺されなどに効く消炎作用のある(と言われている)野草は、この他に、ヨモギ、オオバコ、ドクダミ、カキ…

キアシドクガとアゲハモドキ

つい先日まで、ミズキのある林に入ると、カサコソ、カサコソ、風もないのに絶え間なくかすかな音が聞こえていたのでした。これらはミズキを食樹とするとキアシドクガという蛾の幼虫が、木の上から落とした糞が林床の草や地面に当たる音。とにかく今年は猛烈…

田んぼを飛ぶ宝石たち キイトトンボ

きょう、田んぼに水見に行ったら、草の間を黄色いヒモが飛んでいました。 生まれて初めて見つけたキイトトンボでした。 しかも胸のあたりが黄緑色に成熟したオス。 美しい!!! そして、この田んぼには、モートンもいます。 殺虫剤や除草剤を使わないことで…

イモムシの安田っち in 北杜市

きょうは6月4日、「虫の日」です。 この日を記念して、あのイモムシハンドブックの著者、安田っち、こと安田守さんが、北杜市のオオムラサキセンターで観察会&講演会を行ってくれました。安田さんは、自由の森学園の元教員。ゲッチョのあとの骨部屋の主で…

害虫駆除、という名目の昆虫観察

娘に手伝ってもらいながら、薪&農機具置き場を作っています。 それと並行して、このところは草の成長が早く、草刈り、耕転、収穫と農作業も佳境に入り、体はクタクタ。 で、農作業&大工仕事の休憩がてら、気分転換を兼ねてリンゴの木の害虫駆除を行ってい…

動的平衡たちの夏

今年もルリボシカミキリが姿を見せてくれました。それまで悩んでいたあらゆることを一瞬にして忘れ、周囲の時間を止めてくれるくらいに美しいブルー。この青を見るたびに、ちょっと悔しいのだけれど福岡伸一のことを思い出します。 「生きものが、物理の法則…

シロヒトリとキアシドクガ

いまの季節、このあたりの雑木林では、モンシロチョウに似た白い蛾の乱舞が見られます。ゼフィルスなどと違って、晴れた日の昼間からミズキの木を中心に、こずえの比較的高いところを乱れ飛んでいるのでいるのですが、この蛾のことをこれまでずーっと、シロ…

美味しいアスパラを、虫ではなく、ヒトが食べる方法

いまがアスパラガスの一番美味しい季節! にもかかわらず、ウチの畑ではここ数年、ジュウシホシ・クビナガ・ハムシが大量発生していて、虫に一番美味しいところを持っていかれてしまっています。 そこで、対策をいくつか考えてみました(ただし我家の場合、農…

図鑑でしか見たことのなかった虫に会える幸せ

いま、林の中には、サングラスをかけた透明人間がたくさんいます。 どうも、サングラスに見えてしまうのだけれど、和名はヌスビトハギ。忍び足で歩いたヌスビトが畳の上に残していった足あとにこのタネの形が似ていることから命名されたとのこと。表面には粘…

害虫と益虫、生物由来と化学物質

ありがたいことに今年も、畑の近くの薪棚でコガタスズメバチの女王が巣作りをはじめてくれました。 我が家は無農薬栽培なので、農薬の代わりに竹で作ったピンセットが各所に置いてあります。畑でアオムシを見つけるたびにこれでつまみ「戻ってこないでね」と…

クマバチの季節

今年は例年になくリンゴの花がたくさん咲きました、でも残念ながら、ミツバチの姿は少ない……ただ、クマバチの姿は例年よりも多いように思います。 残雪の残る八ヶ岳をバックに、置きピンして待っていたら、ちょうどそこに入ってきてくれました。 いい巣材(ち…

セミの羽根のマスク?

セミやトンボの羽根をナノスケールで観察すると細かな突起が無数にあって、それに触ると菌類は死んでしまうというニュースがオーストラリアから届きました。 以下AFPBB Newsより転載 「豪スウィンバーン工科大学の研究チームは、人間にも感染し、抗生物質へ…

ひと足早い? 煙突からのお客さま

まだ11月だというのに、煙突からお客さんがいらっしゃいました。しかも女王さま。 今年は急に寒くなってしまったので、虫たちも少し混乱しているのかもしれません。しかしそれにしても、まるでプラスチックのオモチャような大きさ。さすがはオオスズメの女王…

最近食べて美味しかったもの……

↑定番、栗鹿の子。今年も、親指の爪が痛くなるほど栗が落ちてきたのでした。ありがたや。 ↑安いアイスだけど、アイスに栗の甘煮、クッキー、それにほおずき、がとても合います。白州では、栗の実が落ちる頃、ようやく食用ほおずきの実が熟します。…… この先…

葛西にも、アカシジミが棲息できる環境があるなんて……。

山の中に住んでいると、自然の造形というのはどうしてこんなに美しいのだろう? と驚かされることがあります。 アカシジミもそのうちのひとつ。この地に移り住んでこの蝶をはじめてみたとき、「どうしてこんなに美しい蝶が生まれてしまうのだろう?」と思い…

ハラビロトンボの青

時間の流れは速い……、田んぼに草取りに行ったら、ハラビロトンボのオスがすでに成熟色になっていました。「ルリボシカミキリの青」も美しいけど、ハラビロの青も暑い夏の日の記憶と共に忘れられない色だったりします。 お腹のブルーもなんともいえない美しさ…

くう、ねる、にわくそ、の、その後

この先に、動物の糞やそれに引き寄せられた美しい虫の写真、など、があります。注意して閲覧ください。 ・ 一応、警告しましたからね……。 ・ はてさて、「くう・ねる・にわくそ」のその後です。 結局、最近は「ポータブルトイレ」も「お尻を洗うお湯」も持っ…

アシナガバチの巣の引越し

どちらかというとアシナガバチは「せっかち」です。いや、クマバチもだいぶ前からテリトリー飛行を始めているから、たんにスズメバチが「ネボスケ」なだけか? 薪として燃やされることもなく、朽木の中でどうにか無事、越冬を終えたアシナガバチの女王たちが…

春のテントウムシの日

なかなかうまくいかないものです……。 秋にテントウムシハウスを作ってあげたのだけれど、結局そちらには一頭もテントウムシは入ってくれませんでした。 一方、どこに隠れていたのか、きょう、屋根裏部屋に行ったら部屋の中にウジャウジャとテントウムシが。…

テントウムシの日

雨があがり、空気が澄んで、なんだかこんなところに暮らしているのが、申し訳なく思えるくらいに美しい……そんな秋の日、山の中の一軒家に彼女たちは集まってきます。 昆虫は変温動物なので成虫で越冬する虫たちにとって、これから訪れる冬は過酷で厳しいもの…