Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


ぐうたら農

無農薬田んぼの代掻き・代かき(しろかき、シロカキ)の覚え書き

(一年に一回のことで、忘れてしまうので覚え書き。ところで、虫草農園で使っているトラクターは、約50年前の2駆のトラクターでジャイロや水平機能などのついていないものなので、高性能なトラクターやドライブハローを使用している場合はこんな小技は必要は…

積み草堆肥のつくり方

最近のヒット作、積み草堆肥を紹介します。鎌や刈払機で刈った草をただ積み重ねるだけ。以前からこの方式でやっていたのですが、雨が続くと加湿になりときにアンモニア(NH3)発酵をして臭いと同時に貴重な肥料分である窒素(N)が空気中に逃げてしまうのでし…

幼苗の頃のキャベツのアオムシ(モンシロチョウの幼虫)対策に100均の蝿帳

無農薬でアブラナ科(キャベツやわさび菜)を育てようとするといまの時期はどうしてもモンシロチョウなどの食害にあってしまいます。防ぐポイントは幼苗に卵を産ませないこと。苗がある程度、成長してからであれば、多少食べられても枯死することはなく、モン…

(覚書) 切る予定のオオブタクサは8月中旬までに切り倒すこと!

この時期になると、草はみるみる成長し、ヒトの背丈よりも高くなってしまった草たちを刈り払うこともあったりします。 ⇧この状態でこのオオブタクサは草丈は3~4mくらい。枝先を少し残して側枝を落とすと、高所の蜘蛛の巣を取り払う棒として軽くて便利な…

通路に出たこぼれ種発芽の作物たちは移植するのが正解!

今年は乗用草刈機の通れる幅でウネをつくったのでまっすぐのウネを作った畑は比較的楽に管理ができています。 左寄りにあるのはゴミとして捨てられていた廃材で作った生ゴミコンポスト。 問題は、こぼれ種を尊重してしまった畑。直線のウネばかりでは美しく…

寒冷地で、冬もフレッシュサラダを自給する方法を探る

畑を7反(2000坪以上)もやっているというのに、冬は野菜をスーパーから買わなければいけない……、というのはなんとも悔しいのです。そんなわけでこれまではビニールトンネルを駆使して、どうにか冬も自家製野菜のフレッシュサラダをいただけるようには暮らし…

廃タイヤによる土留め、と、蓄熱効果

昨春、積んだ廃タイヤによる土留が意外な効果を生んでいます。厳冬期にもかかわらずタイヤの間に植えたハーブたちが、かろうじてだけど生き残ってくれているのでした。 ⇧これはコリアンダー。寒さに強いのは強いのですが、他の場所のものは紅葉してしまって…

幸せの赤いガムテープ

最近のヒット作は「幸せの赤いガムテープ」です。 家族で畑をやっていると、誰がどこに何を植えたか? 混迷を極めます。カミさんがていねいにタネを播いたところを、娘が翌日、耕うんしてしまう、などという家族内戦争が勃発しかねない事態が発生したりする…

夏の恵みは、……まるで宝石!

このところ……、食べてしまうのがなんだか申しわけないような、美しい自然の恵みをいただいています。あまり手をかけてあげていないのに、こんなに美しい恵みをいただけるなんて……ありがたい。 ↑いい加減でテキトーなぐーたら無農薬栽培なので、桃太郎のよう…

ぐうたら流サクランボ収穫術?

まるで宝石のような美しさと、それでいてとても上品な美味しさの無農薬の木なり完熟サクランボを堪能しています。 花の時期、ニホンミツバチが多かったせいか? 今年はサクランボが豊作でした。 果実の中でサクランボは、無農薬栽培でも比較的栽培しやすい果…

早春のぐうたら畑

このあたりでは5月に降る霜のことを「遅霜」というらしいので、まだ遅霜とは言わないのかもしれないけれど、寒の戻り、きのうの朝は、霜が降りました。もう少し大きくなったら収穫しようと思っていたウドの芽が一斉に下を向いてしまいました。 最低温度はマ…

畑にキャベツを掘りに行ってきました。

食品庫の野菜が少なくなってきたので、スコップとフォークを持って畑に向かいました。 でも、まだ真っ白。 かすかに見えるビニールトンネルの支柱を手がかりに宝探しのように掘ります。 ビニールはたわんでしまっていたけど、中の野菜たちは思いのほか元気。…

畑の冬支度

このところ、暖かい日が続いています。 もう11月の中旬だというのに、まだ点々とブルーベリーが実っていたり。 これから熟すのか、まだ赤い実もあったりします。 今年のエルニーニョは過去最大規模になるとの予報もあって、なんだかちょっと気味が悪いくらい…

初霜、初氷、緑の中で暮らす季節。

明日あたりまずそうだなぁ、と思っていたらやっぱり降ってしまいました、初霜。 そして霜だけではなく、初氷も。 麦を蒔こうと耕しはじめた畑も、雪が降ったかのように真っ白。 いまが一番おいしいトマトも、屋根下以外は全滅。里芋もサツマイモも、チリもピ…

混植・花園農法のススメ

手前がディル、そしてその下は小松菜、そのとなりにはこぼれダネのマイクロトマトが出ていて、その脇にはセントジョーンズワート。そのわきにはこれまたこぼれダネのマリーゴールドが蕾をたくさんつけていて、その奥の白い花はコリアンダー。青はカンパニュ…

桃の摘果と幼果のアチャール

「スローライフ忙し症候群」なんて言葉に、田舎で農的な暮らしをする人の多くが共感するくらいに、自給的なスローライフは毎日忙しいのでした。 この季節、田んぼに畑、果樹の手入れや道路の草刈り、それにお金稼ぎも少しはしないといけません。でも、我が家…

美味しいアスパラを、虫ではなく、ヒトが食べる方法

いまがアスパラガスの一番美味しい季節! にもかかわらず、ウチの畑ではここ数年、ジュウシホシ・クビナガ・ハムシが大量発生していて、虫に一番美味しいところを持っていかれてしまっています。 そこで、対策をいくつか考えてみました(ただし我家の場合、農…

寒冷地の青物野菜温存作戦

かつて我が家は森の中の一軒家だったのでした。林を少し開墾し、自給用の野菜をそこで作っていたのでした。ところがある時、家の周囲で圃場整備という開発工事がはじまり、それによってウチの東側と南側の林は皆伐されてしまったのでした。 その上ここに「モ…

霜が降りる季節の野菜サンド

畑に霜がおりました。 にもかかわらず、なぜかウチの畑にはまだブルーベリーがなっています。数は少ないのだけれど完熟ブルーベリーが凍って溶けて、木成りの干しブルーベリーになっていたり……、これがまたなんとも言えない美味しさだったりします。 この季…

抜けるような青空の下で。

宇宙の奥行きの深さを表すかのような青い空の下、エノキの枝先が黄色く色づいてきました。このところ、空気は澄み、雲ひとつない快晴が続いています。 やっとのこと、小麦とライ麦のタネまき終了。鋤きこんだ草の残渣に苦戦したけど、どうにか10月中のタネま…

畑に植えておくといい植物(その1)

雨が降って風が吹いて、きょうの白州は抜けるような青空でした。 ↑キクイモの黄色が抜けるような青空に際立っていました。このキクイモの黄色の向こう、濃紺に近いブルーの奥に果てしない宇宙があると思うと、人の世の悩みなんか、ま、どうでもいいか、って…

土手草刈り……(の、ちょっと便利な道具)

夜になってまた雨が降ってきました。今年の白州は雨が多く、植物たちが元気です。そんなこともあって、畑の土手の草刈りの頻度も、いつもの年よりも少し多めだったりもします。 ↑でも、娘がお年頃になって、刈払機を使えるようになったので、親は大助かり。 …

ぐうたら農の真髄、コボシダネ農法?

基礎工事で使ったコンクリートの余り、「残コン」を使って作ったコンクリートの堆肥場、ちょっと切り崩すと湯気が出るほど温度もあがり、なかなかいい感じで発酵してくれています。完成したのはまだ一箇所だけですが……。 で、この堆肥場を作るとき、この場所…

ユスラウメにも使える、サクランボのタネ取り器

ある日、庭先に、ムーミンに出てくる怪獣モランのような緑色のオバケが登場したのでした。 無農薬で完熟サクランボを収穫する最大のポイントは、これではないかと思っています。甘ーい匂いに誘われ、カメムシが大挙してやってくるまえに、木全体をネットで囲…

ぐうたら農法とぐうたら村

「わたなべ家の農法はなんですか?」と聞かれて、思いつきで「ぐうたら農です」と答えたことがありました。草ぼうぼうであることが多いので、一見、自然農のようにも見えますが、サラダを使ってウネの部分は耕すし、そこに鶏糞や人糞や犬のウンチなどを入れ…

アシナガバチの巣の引越し

どちらかというとアシナガバチは「せっかち」です。いや、クマバチもだいぶ前からテリトリー飛行を始めているから、たんにスズメバチが「ネボスケ」なだけか? 薪として燃やされることもなく、朽木の中でどうにか無事、越冬を終えたアシナガバチの女王たちが…

キクイモの墓標?

このところ毎晩、イノシシの襲撃を受けています。ネットを噛み切り、あるいは鉄筋メッシュを押しのけて入ってきます。穴は毎日補修するのですが、そこに行けばエサにありつけるということを一度学習してしまったイノシシに柵やネットはあまり意味がありませ…

雪がとけたので麦踏み

麦畑の雪がとけたので家族で麦踏み。 でもただ麦踏みするだけだと退屈……。 てなわけで、江南スタイルで麦踏みをするわたなべ家なのでした。 これまではネギと根菜類が主な野菜でしたが、暖かくなってやっと野良坊があお味を取り戻し、雑木林の中にはフキノト…

里守り(さともり)犬による緩衝帯構想

里に降りてきてしまった野生動物たちを、山に追い返す方法として、里守り犬(さともりいぬ)というプロジェクトがあり、それに参加させていただいていました。よくあるモンキードッグとの違いは、犬を訓練所に入れて仕込むのではなく、犬の「飼い主さんを訓練…

寒かったけれども、美しかった一日。……どうにか起訴に持ち込みたい。

朝の気温は摂氏1度。気温は低いのですが、景色は目が覚めるほどに美しい。きょうの八ヶ岳も見事な姿で、自然は厳しいところほど、その姿は美しい……という言葉を実感させる景観でした。 畑を耕し、肥料を施して……、ヒトが作物を作る、ということまで含めて、…