Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


きのこ

ヤナギマツタケ 原木栽培 備忘録

食べたことないし、どんなキノコなんだろう? という好奇心から、植菌してみようということになったヤナギマツタケ。いろいろ失敗(本伏せが6月下旬では遅すぎ)もあって、また同じ過ちを繰り返さないために備忘録を書いておくことにしました。はじまりは2022…

タモギタケが発生! 美味しい上に、アンチエイジング効果もあるらしい。

ミズキの樹液に朱色のコロニーをつくるファフィア酵母とか、あるいは落ち葉の間から顔を出したムラサキシメジとか、菌類には、自然の色とは思えないような派手な発色のものがいるけれども、この時期に発生してくれるタモギタケもそのひとつ。茶色が基調の雑…

「山のフカヒレ」こと、ムキタケの原木栽培

今年はじめて打った、ムキタケがありがたくも発生してくれました。 ムキタケは「山のフカヒレ」などとも言われています。名前の通り、表面の皮をむいてからいただくことが多く、皮を向いたあとの肉はゼラチン質で、独特の旨味もあり、まさに山のフカヒレ。⇧…

キノコの本伏せと備忘録

本当は梅雨明けまでにやらなければいけなかったのに、いま頃になってキノコたちの本伏せをやっていて、やっとどうにか終わりました。山ではもう、秋のきのこが出始めています。でもまあどうにか、まだ菌はほだ木の中で生きていてくれたようでした。 菌作業を…

なめこの短木栽培、備忘録

雪ニモマケズ、きょうもキノコのタネ菌打ち。 きのうに引き続き、きょうも午後からは雪が舞う寒い一日でした。 ⇧これはきのうの夕方。10分くらいであたり一面が真っ白になってしまうような吹き降りでした。それでも手を止めず、作業を続ける虫草農園の農園主…

コプリーヌは美味しい!

最近また我が家の食卓に、あらたな自然の恵みが加わりました。コプリーヌことササクレヒトヨタケ。これがコプリーヌの幼菌たち。林立すると、まるでムーミンのニョロニョロみたいだったりします。 堆肥がたくさん漉き込まれた日陰の畑に、ニョロニョロとなぜ…

反対側に倒れたがっている木の倒し方

もうすぐ2月の新月。2月の新月を過ぎた次の日から、森の木々たちは一気に水を吸い上げ始めるような感じがしています。カエデやクルミの木の幹をキツツキが叩き、小さな穴をあけるのですが、新月を過ぎたその翌日からその穴から樹液を流れ始めるのです。そ…

マイタケの植菌とマイタケ染めの備忘録

いー加減とテキトーをモットーとしているわれわれ家族には「リベンジ」なんて言葉は似合わないのだけれど、でも、このところあまりにもコテンパンにやられっぱなしなわけでして……、そんなわけで今回は珍しくちょこっと「リベンジ!?」に挑戦? 何にコテンパ…

キノコの散水装置の考察-ミストシャワーノズルの流用

白州に移り住んですぐの頃からなんとなくキノコの植菌はしていました。そんなわけでもうかれこれ20年近くやっているわけだけれど、キノコの原木栽培、最近になってやっと栽培のコツが少しつかめてきた感じです。 ↑これはナメコ。原木栽培でうまく育つと、チ…

キノコの本伏せ

この時期、雨が降った翌日、晴れると、植物たちがひとまわり大きくなったように感じられます。 クズなんか一日で30センチ近くもツルが伸びる、とのこと。 そんなわけでどこもかしこも草ボーボー、畑も庭も田んぼも草刈りをしなくちゃいけないし、ブドウもま…

「マイタケで舞うため」の試行錯誤の記録

春の植菌シーズン、今年も懲りずにマイタケの植菌も行いました。 おととしは舞えたけど、去年は完敗。悲しいことにひとつも出なかったのでした。 ↑これはおととしの秋の写真。 そんなわけで、今年は少し作戦変更。 去年までは、上の写真のように、原木、マイ…

おいしい植菌の会(今年採用した新しい手法の備忘録)

菌に関わる作業は「ソメイヨシノが咲き出す前まで」という指標があって、慌ててキノコの植菌の会を行いました。 ソメイヨシノの開花とほぼ同時にアミガサダケやシイタケは子実体を成長させて胞子を散らすし、雑木林、林床の植物たちもまだ日が当たるいまがチ…

夏の山の恵み、チチタケとチタケソバ(うどん)

いまの季節は畑の作物が充実していて美味しい収穫がたくさんあります。ズッキーニなんかは食べきれないくらい……。 そんなわけで、いまの季節は山に食材を探しに行くということはほとんどないのですが、「山を食べる」というテーマで取材をしたい、との要請が…

きのこ植菌の会、という名目の美味しいランチをいただく会

サクラが咲くと、空気中を漂う雑菌類も活動をはじめる、とのことで、なんとかサクラが咲くまでに終わらせたい……と、ここ数日はきのこの植菌作業に精を出しています。キリのいいところまでどうにか終わらせようと夢中になっていたら、すっかりあたりは暗くな…

いくつか気になるニュースがありました……。

クリタケが最盛期を迎えるというのに、いくつか気になるニュースが入ってきました。鳴沢村(山梨県)のショウゲンジやシロナメツムタケがセシウムの基準値を超えてしまい、その周辺地域、富士山麓のきのこを急遽測定したところ、富士吉田のアカモミタケ(150ベ…

きのこの季節

松の木の林床にアカハツが出る季節になりました。このきのこ、独特の香りがあって、炒めるととてもいいうまみがでます。細く切って炒め、香りが出たところでライスを混ぜ、最後にバターとお醤油をちょこっと垂らすと、最高のバターライスが出来上がります。 …

名優 アミガサダケ

現在(午後10時半)の外気温3.3度です。朝の気温が4度C以下の場合、遅霜の恐れがあるとのことで、路地に抵触したズッキーニなどの苗に、苗ポットを被せ、それでも足りないので、あるだけのバケツを動員し苗に被せてきました。 太陽が冬眠期に入った影響がこ…

秋の雨があがりました……。

秋の雨があがりました。朝、窓をあけたら、美しく黄色く色づいたエノキがすぐ目の前にありました。その奥、甲府盆地の方から、谷の間を雲が次々とあがってきます。なんて、美しいのだろう……。 いまはもう、慣れ親しんだ風景だけど、ここに移って来た当初は、…

キノコのプリザーブ(オイル漬け)

ヒラタケ、マイタケ、なめこ、シイタケに続いてクリタケも顔を出し始めました。昨年まではナメコなどの乾燥保存ができないキノコは水煮にした状態で冷凍保存していたのですが、311をきっかけに冷凍庫の使用をやめたので、今年は常温保存できるビン詰めのプリ…

きのこをおいしくいただくために……。

雑木林の中、落ち葉の間から、今年もマイタケが顔を出してくれました。いつもの年だと、舞いあがるほどにうれしいことなのですが、今年は手放しで喜ぶことができず、それがなんとも残念です。でも、福島で農的な暮らしをしていた人たちは、この何倍も、いや…

あいにかない? 秋の雨

久しぶりに青空がのぞき、きょうはテントウムシの日でした。今年こそはテントウムシの越冬小屋を作ってあげようと思っていたのに、結局今年も果たせず仕舞い。テントウムシは集団越冬するので、原寸大のテントウムシの絵をたくさん描いた鳥の巣箱のような小…

油田でお食事?

久しぶりに畑に出ました。しばらくご無沙汰だったので、やりたいことがたくさん。台風の風で倒れてしまったピーマンやグリーンチリを支柱にしばりなおしたり、おいしい秋ナスがたくさん獲れるように枝を切り戻ししたり……。 山から切ってきた竹の支柱は美しい…

まいたけの植菌と染色&金属の表面処理

今年も、マイタケの植菌を行ないました。 マイタケ菌は雑菌に弱いので、原木栽培の場合、原木をあらかじめ煮沸する必要があります。そんなわけでドラム缶をコンクリートブロックの上にセットし、その中に玉切りにしたコナラの原木を入れ、ひと晩、煮出します…