Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


煙突ボックスの補修2

補修工事の途中で煙突が崩壊し、下敷きになって死んでしまったのではないか? と心配している人もいるかも知れないので「煙突ボックス補修1」の続きを紹介します。まだ、どうにか生きてます。

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⇧なんだかブカブカする、ということで表面のサイディングを剥がしてみたら、構造用合板と主柱であるツーバイ材は溶けてなくなっていた……という煙突ボックスの補修作業の続編です。
キツツキがあけた無数の穴から雨水が侵入し、木材腐朽菌により材が醸されると同時にシロアリの餌食となり、なくなってしまったものと思われます。

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⇧崩れて落ちてこないようにとりあえず単管パイプを添わせ、唯一残った石膏ボードの上に構造用合板を二重に貼って補強。二重であれば石膏ボード側からビスを打ったとき、コーススレッドの効きがいいのです。

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⇧補強後、どこまでウエハースが続いているのか? サイディングを切り取って確認します。サイディングや屋根材は下から貼るのが基本なので、はがすときは本来は上からなのですが、足場を撤去してしまったので上からはがすことはできず、仕方なしにビスが打ってあるであろうところをカットして、下から強引に剥がしました。いろいろやってみたけど、金属サイディングのカットは、丸ノコにチップソーが一番いいようでした。とはいえ、4m以上の高さの脚立の上で、薄板とはいえ金属板を切るのはかなり厳しい作業でした。

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⇧サイディングを1スパン、取り除いた状態。ようやくウエハースではないツーバイ材が現れました。もうこれ以上は届かないということもあり、ここまででどうにかすることにしました。

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⇧一気に柱を入れ替えたいところなのですが、それをやると崩壊の危険性があり、傷んだ部分を少しずつ切り取っては健全な材と入れ替えるという方法で作業を進めます。13尺(4m)の脚立の上で……。

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⇧全部壊して、ゼロから作ったほうが早いんじゃないだろうか? という思いと戦いながら、地道な作業が続きます。

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⇧一気に削れないので少し削っては、新しい材と入れ替えます。ところによっては、見えなくなってしまうのがモッタイナイような複雑な寄木細工の壁になりました。

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⇧ひとりで作業をしているので、助っ人はパンタジャッキ。強力な助っ人なのですが、相手がウエハースの場合は、力を込めるとドンドンめり込んでしまうのが難点。

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⇧こんなクサビをたくさん作り、隙間にそれらを打ち込みながらの地道な作業。

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⇧でも、手を動かしていれば少しずつは進みます。

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⇧4mの脚立の頂上付近で、無我夢中でコーススレッドを水平打ちしていると、壁が自分から離れていくことがあります。壁は動かないわけで、動いているのは人間側。つまり脚立が倒れようとしているのでした。どうにか倒れずにすんだけど、かなり危ない瞬間でした。それ以降は面倒でも長めのコーススレッドを打つときにはなるべくした下穴を開けることにしました。

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⇧石膏ボードに添わせて合板を2枚打ってしまっているので、壁の厚みの関係もあり、ツーバイフォー材を横にして貼り付けるようにして格子を重ねていく作戦にしました。素人ならではのちょっとヤリ過ぎの感があります。

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⇧格子の中にはグラスウールを詰め、合板でフタをします。

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⇧北側の壁の剛性が確保できたところで、西側にも取り組みました。

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⇧こちらも土台から材の入れ替えが必要でした。

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⇧床組の外側の2✕10材はほぼウエハースでした。

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⇧内側の2✕10材にも菌は進行していましたがその部分はグラインダーでていねいに削り取ります。

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⇧CCAの2✕10材がたまたまあったので、それを組み込みます。

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⇧自分へのご褒美を兼ねて今回の工事用に買ってしまったマルチツールと呼ばれる電動工具。薄い歯が振動することで入隅部の切断が可能という製品。コードレスでもあり、なかなか画期的な道具でした。

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⇧西側の壁は煙突ボックスメインテナンス用に扉をつけることにし、マグサを入れます。
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⇧マグサが入ったところで内側の石膏ボードをマグサぎりぎりで切り抜くのですが、市販されているジグゾーの刃では石膏ボードに届きません。そこで……。

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⇧金鋸の刃の端の部分を改造して長い刃を自作。手前はマキタ純正の刃。取付け部をマキタの刃に似た形状にグラインダーで削ってあげると、たいていのものを取り付けることができます。

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⇧切り抜くことができました。ところで煙突ボックスのこの部分、奥のグレーの壁(ケイカル板)との間にスペースをつくって、そこにパッシブソーラー用のパイプを通していたのですが、この部分、人が入ることができず、掃除ができずに困っていました。しかもこの部分は薪ストーブのすぐ裏にあたるので綿ぼこりが貯まるとそれに火がついてしまう可能性があるのです。そのため薪ストーブ側にメインテナンスホール(白い部分)を作っていたのですが、そこからでは完璧な掃除は難しく……そんなわけで外から掃除ができる扉を作ることにしたのでした。

 

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⇧西側の壁の上部。こちらは、石膏ボードに当板をしていないので、ツーバイフォー本来のやり方に近いかたちで補強することができました。

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⇧グラスウールをぎっしり入れ、構造用合板でフタをします。

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⇧やっとどうにか安心できるようなカタチになってきました。

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⇧二度と木材が濡れることがないように、入念に透湿防水シートを貼ります。

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⇧そしてその上から、サイディングを貼るための支えとなる1✕4材を貼りました。

サイディングを横張りして仕上げの予定なのですが、その場合、角の部分の雨仕舞をどうするか? 悩みどころだったのですが、ちょうどありがたいことに半端者の定尺サイディングがあるとのこと分けていただくことができ、入隅も出隅も1本ものでそれを縦張りすることができました。

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⇧溝のあるサイディングを縦張りすることでラビリンス効果も期待できるのではないか? との思惑もあって下地を縦張りしてみました。でも貼ってみたら案外スマートで、もうこれで仕上げで良かったのではないかとも思ったのですが、1本もので取れるものの数が限られていたので、やはり地道にこの上に横張りすることにしました。

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⇧いただいたサイディングはガルバリウムの薄板の下にウレタンが貼られているもので、ウレタンに切れ目を入れることで、入隅用は簡単に加工ができました。
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⇧一方、出隅はこんな感じ。内側のウレタンを四角くそぎ取り曲げました。金属には弾性があるので、直角に曲げる場合は、一度直角以上に曲げる必要があり、そぎ取るウレタンの量も直角以上が必要。それに気がつくまでなかなかきれいに曲げられず、ちょっと苦労しました。

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⇧メンテナンス用の扉の付く部分にはあらかじめ水切りを入れて起きます。

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⇧一気に下張りを終えたいところだったのですが、半端なサイディング材がでたらそれらをパッチワークするようにして下張りすることでゴミも出ないので、下張りと仕上げばりを並行しながら作業することにしました。

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⇧さすがに専用品。よくできています。上に重なる凹の奥にはパッキンが入っていたりします。

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⇧サイディングの切断ですが、当初は木工用の使い古しチップソーを使っていたのですが、途中から、金属も切断可能というチップソーを購入。

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⇧切れ味は劇的には変わらなかったのですが、付属品としてついてきたこのスポンジボールが逸品でした。写真の位置に取り付けることで、金属切り粉が顔めがけて飛んでこなくなります。

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⇧朽ち木の寄木細工修復と比べると、サイディング貼りは捗るし楽しい作業でした。ただ問題は、すでに貼られているサイディングとの接続部分をどうするか。クランク型の水切りを挟み込むのが定石で、当初はそのつもりでいたのですが、すでに貼られている上のサイディングも、これから下から貼り上げるサイディングもウレタンの肉のあるものなので、このウレタン部分を削り取ることで上のサイディングの下に下からのサイディングを挟み込めるのではないかと試してみることにしました。

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⇧結果、こんな感じで約10センチほど、入れ込むことができました。

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⇧角の出隅の部分は、同質のサイディングをL形に曲げ、平ワッシャーとコーキング材を組み合わせ、コーススレッドで外側から取り付けました。コーススレッドの軸の部分にコーキング材を付け、ある程度のスピードでコーススレッドをねじ込むと遠心力でワッシャーの周囲をきれいにコーキングできます。

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⇧メンテナンスホール用の扉も同質のサイディング材作りイリコになるようにしてはめ込みます。

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⇧そして、ようやく完成! 
サイディングも半端ものや誤発注品とのことでいただきものだし、合板と1✕4材以外は家にあった中古材や廃材なので、手間はかかったけれども、お金はあまりかからずにどうにかなりました。

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今回の作業でしみじみ思ったのは、家は平屋に限る、ということ。特に自分でメインテナンスしようと思っている人は、平屋で屋根の傾斜もあまりきつくしないほうがいいように思います。
それと同時に思い出したのは、最近ときどき耳にするタワーマンションの雨漏りの話。外壁のコーキング剤が劣化したり、微振動で外壁に亀裂が入るなどしてタワーマンションでも雨漏りをする物件があったりするそうです。脚立はもちろん、足場も掛けられないだろうからタワーマンションの外壁補修とか、どうやるのだろう? ゴンドラ? 想像しただけでも身のすくむ思いなのでした。










 

電動軽トラ(ミニキャブミーブ・トラック)の亀マークから満充電までに必要な電力量の測定

ISOLAの有安さんから、電動軽トラの駆動用電池が空の状態から、満充電までどのくらいのkwh入るのか、機会があったら測定してみて欲しいとの依頼があったので、測定してみました。
一番大変だったのは、電池を使い切ることでした。
ガソリン自動車のように携行缶を持って走ることができないので、最後は家の近所を走りまわったとはいえ、電量計の目盛りがゼロになり、その後さらに「亀さん」マークが出るまで走りきるの
にはちょっと勇気が必要でドキドキしました。

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⇧そしてようやく現れた「亀さん」マーク。チャージゾーンの下にあるオレンジ色のマークなのですが、分かるでしょうか? このマークが出るとエアコンやヒーターが使えなくなります。一説には電池容量が15%を切ると、「亀」が出現すると言われています。

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⇧雲が流れてきてしまったりで途中で途切れてしまうと測定が複雑になってしまうので、今回は(車庫の屋根の太陽光発電ではなく)商用100V交流電源で、三菱純正ケーブル(AC100Vは公証10A))を使い充電してみました。

 

■充電開始■

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⇧空なので小さな電力量でも入りやすいのか830W前後で充電が始まりました。

■途中経過1■
3時間38分後、インパネの電量計では、4目盛りの位置まで充電されました。
ワットモニターによるとここまでの電力は3.09kWh。充電電力値は850Wでした。

■途中経過2■
5時間24分後、インパネの電量計の目盛りは、6目盛り。
ワットモニターの電力は、4.55kwh。このときの充電電力は830W前後でした。

■途中経過3■
7時間42分後、電量計の目盛りは、9目盛り(半分よりひと目盛り上)。
ワットモニターの電力は、6.50kWh。充電電力は852Wでした。

■翌朝(最終)■
19時間21分後。熟睡してしまい、すでに満充電になっていたのに途中で起きることができませんでした。

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インパネの電力量計は、満充電(16目盛り)の状態。走行可能距離(航続距離)は90㎞を指示。

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この時点での電力量は、11.58kWhでした。

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ただ、この時点でもなぜか満充電によるオートシャットオフは起きておらず、なぜか18Wが通電されてしまっていました。

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ということで、三菱純正AC100V10A充電ケーブルを使用して、商用電源である充電した際の空から満充電までのワットモニターによる計測値を大雑把に算出すると、
途中経過3のデータ(9目盛りで7時間42分=462分)から、1目盛りあたりは約51.3分必要で、満充電である16目盛りまでは、51.3✕16=約821分(830Wで充電したとすると830Wh✕821分÷60分/時≒11357Wh)で、

翌朝、19時間17分=1157分で11.58kWhだったので、

翌朝計測した1157分よりも51.3分✕16目盛り=約821分後満充電になっていたはずで、翌朝計測した1157分よりも、1157分-821分=336分前に満充電になっていたと思われ、その間、18Vが流れていたと仮定し、その分をマイナスすると、

亀さんマークから満充電までに必要になった電力は、11580kWh-(336分÷60分✕18w)≒11480=11.48kWhということになりそうです。
電池の空き容量によって充電に必要な電力は一定ではないと思うけれども、ざっくり計算すると、ミーブの電量計は16目盛りなので、ひと目盛り分充電するのに必要な電力量は、11.48kwh÷16目盛り≒0.7kwh/目盛りくらいでしょうか。

ちなみに、この電動軽トラの駆動用電池は、東芝の10.5kWhのSCiBリチウムイオン電池です。

 

■追記■2020年3月17日
Facebookの「EV for Earth」のグループでブログを紹介したところ、同じミニキャブミーブ乗りであり、リーフバッテリーをオフグリッド用バッテリーとして流用して使っている坂本耕太郎さんから、以下のようなコメントをもらい、EVオーナーの参考になりそうなので貼り付けさせてもらいます。

わたなべさん、丁寧な報告をありがとうございます。メチャ面白いです。


色々計算してみました。

まず、SCiBの10.5kWhをどう考えるか。

2.25V×117セル×40Ah=10.53kWh

ただ、SCiBは2.1?〜2.8Vあたりの電圧帯で使うみたです。 なので、満充電になるまで入る電気を計算すると
2.8V×117(直)セル×40Ah=13.1kWh


そして、ミーブ が放電ストップした値を15%として差し引くと

13.1kWh×15%=1.961kWh

13.1-1.961=11.135kWh入った?としたら、計算としてこの度わたなべさんが充電した電力量と似たような数字が出るかなと。



リーフバッテリーも3.5V〜4.1Vあたりで使ったと仮定して、4.1Vの満充電まで充電しようと思うと

4.1V×98(直)セル×65Ah=26.1kWh入る計算になります。 が、実際はデフォルトの3.75V×98セル直×65Ah=23.88kWhで24kWhという表記。

でも、満充電にするためには26kWhくらい必要。

という計算と理解があっているのでしょうか。

 

 







 

トイレットペーパー、怖い!

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⇧我が家のトイレにも一応トイレットペーパー、あることはあります。

 
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我々日本人はね、「紙でお尻を拭くから、ないと困るんだよ」ってインドで言ったら、「ウンコを紙で尻にこすりつけて始末するのか? なんと不潔な!」と笑われてしまいました。
インド料理は激辛スパイシーなものが多いので、紙で拭くと端的に症状が現れます。
お尻のしまりがなんだかオカシイ感じで、周囲も辛さでヒリヒリしたりするのでした。そんなわけで我々もインドを旅するようになって少しして水で洗うようになりました。


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⇧ドイツ人とキャラバンを組み、ラクダに乗って二泊三日の旅に出たジャイサルメールでは、遮るものがなにもない砂漠の真ん中で、朝、皆でそろって用を足しました。そんなときでもドイツ人は、トイレットペーパーを使っていたのが印象的でした。我々はすでに(貴重な)水を使わせてもらっていました。

夫婦して2か月ほどインドを旅したあと、日本に帰ってきてトイレットペーパーに戻した途端、夫婦で痔になりました。体の中にまだ強烈なスパイスや強力な腸内微生物たちが残っていたようです。
私の方は深刻で、緊急の応急手術が必要なくらいの状況でした。「痔ろう」という恐ろしい病気で、お尻に穴がもうひとつできてしまうといういま思い出しただけでも身の毛がよだつ悲惨な病気でした。
親友の結婚式にも行けず、雑誌も発売予定日を延期してもらい、痔の専門病院として有名な松島病院(横浜)で、若い看護婦さんに剃毛していただくという、恥ずかしくも楽しい人生初の大部屋入院生活を送っていたのでした。痔になるだけあって、大部屋の連中は皆アルコールが大好きで、ひと足先に退院した先輩が、お見舞いにやってきて、密かにウイスキーのボトルを差し入れてくれて、こらえきれずにみんなで飲んだら出血が止まらなくなってしまったり、麻酔が効かなくなってしまったり……先生や看護師さんに怒られたなぁ。


松島病院では手術の翌日から、お風呂の底から泡の出るお風呂(いまでいうジャグジー)に入り、お尻を清潔に保ちます。病院で勧められたこともあり、それ以来、もうかれこれ30年くらいトイレットペーパーは使わず、用を足した後は、水(正確にはウォシュレットだから多くの場合、お湯)で洗っています。

まず、ウォシュレットの水流で穴付近の汚れを落とします。その後、(インド人曰く)不浄の左手で周囲をゴシゴシよく洗います。ジャブジャブ十分に洗った後、専用のタオルで水気をしかり拭き取ります。もしもタオルが汚れるようであれば、それは洗い方が足りない証明。しっかり洗えばタオルも汚れません(でも、一回使ったらその都度、洗濯機で洗ってはいます)。
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⇧我が家のトイレの壁面。扉がたくさんあって、お尻拭き用のタオルだとか、いろいろ収納できるように成っています。

 

これは扉の中にある備品のひとつ。

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⇧インド人御用達の水入れです。
かつてインドの田舎では、これに水、またはお湯を入れ、タオルを手に、朝、おもむろに景色のいいお気に入りの場所に向かい用を足していました(インドは悠久の地だからたぶん田舎は今もそうだと思う)。
そうそう、この水入れは、比較的最近、マハさんに買ってきてもらいました。いまもあるということは、使っている人がいまもいる、ということですね(マハさん、その節はありがとうございました)。

でも、いまの日本にはウォシュレットがあります。
外が気持ちのいい季節は、水入れとタオルを持ってお気に入りの場所に向かうのですが、冬はボタンを押すとお湯のでる快適さに負け、いまの季節はウォシュレットを愛用させてもらっています。

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⇧1万円前後の後付タイプの安いウォシュレットなので、センサータイプの瞬間給湯式ではなく、トイレに人がいない間もずーっとお湯を作り続けてしまうので、トイレに入るたびにお湯を最高温にセットして使っています。

 

そして、トイレットペーパーは浄化槽に棲む微生物たちも苦手だったりするので、もし使う場合も、トイレに流さず、お客さんにもこの箱の中に捨ててもらうことにしています。

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⇧トイレットペーパーを浄化槽に流さなくなってからというもの、もう20年以上、浄化槽の汲み取りをしたことがありません。トイレットペーパーさえなければ、濾過槽の詰まりもなく、浄化槽の微生物たちは雑排水をかなりきれいに浄化してくれるのです。
浄化槽に棲む微生物だけでなく、土壌の微生物たちもトイレットペーパーの分解が苦手なので、できれば外でする場合も、水やお湯で洗うことをオススメします。

ということで、まかり間違うと、お尻の穴がふたつになってしまうこともある恐怖のトイレットペーパー、最近は日本のスーパーでも見かけることが少なくなっているようなのですが、インドでもかつてはあまり見かけませんでした。
それでもどうしてもこすりつけたい、という人には、桐の葉がオススメですよ。

縁の下の力持ちの補強

明日(24日)の0時33分が今冬最後の新月
そんなわけで、きょうは煙突ボックスの補修を中断して、朝から新月伐採の予定だったのでした。
ところが猛烈な強風。
以前、伐採の際の突風で大失敗をしているので、今年は2月の新月伐採をあきらめ、煙突ボックスの他にもうひとつ気をもんでいたリノベ中の中古住宅の方の作業、ジャッキアップとツカの入れ替えなどをしました。
室内の壁にヒビが入ってしまっていて、ジャッキアップして補修してからでないと、内装の漆喰塗りなどができない状態だったのでした。

以下は、その際の要点の覚書です。

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⇧大きなダルマジャッキが必要かと思いましたが、それほど大きくなくても家は持ち上がることが分かりました(2トン程度のものであがりました)。下に敷く板はブロックなどよりも大きめの切り株が安定感があり、いい感じでした(持ち上げている状態で傾いで倒れたりしないことが大切)。
一気に上げるとかしげるので、何箇所かを少しずつ上げるといいようです。
それなりにきしむので、サッシ(引違い戸など)は、戸車を調整し、クリアランスを多めに取っておくと良さそうでした(それをしなかったのでガラスに負担がかかった状態で、ちょっと焦りました)。
ジャッキを受ける部分はできるだけ広い面積で受けないと、木は柔ないのでくぼんでしまいます。近くにあった鋳鉄の灰皿で受けることにしました。凹型だったのでまるで専用品のような使いやすさでした。

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⇧当初、鋼製の束(つか)で受けようかと思っていたのですが、この部分、本来はデッキの根太が左右&前後に伸びていて、アウトリガーになっており、ぐらつきを防いでいたのですが、それがなくなってしまっていたので、傷みの激しいツカを入れ替え、合板でガゼットして、ぐらつきをなくすことにしました。

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⇧基礎のすぐ脇に溝が掘られ(食品保存などをしようとしたいた模様)、そのために基礎が傾いだり下がったりしていたのでした。写真は溝を半分以上埋めた状態で、当初は人が立って歩けるほどの深さの溝が床下に二箇所あったのでした。それなりに便利そうではあったのですが、それらを埋めるのも結構大変な作業でした(娘がほぼひとりでやった!)。
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⇧古いツカは、ジャッキアップしてみたらグラグラ。そしてボロボロ。そのあたりにあった廃材で新しく?作り変え、合板でガゼットすることにしました。
土台の上に少し縁があるので、将来的にはここに根太をかけて補強することもできそうです。

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⇧三箇所ジャッキアップし、スペーサーを入れて起こしました。

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⇧嵩上げ用のスペーサーには市販の基礎パッキンを使用。最終的には20ミリも嵩上げしたのですが、それくらいでちょうどいい感じでした。

そしてさすがは「縁の下の力持ち」。

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⇧基礎が下がってしまっていたことで、室内の壁にヒビが入ってしまっていたのですが、ジャッキアップしたら隙間がほぼ閉じました。そこでヒビ割れ跡を補修。ガラス繊維のメッシュテープを貼り、その上からジョイントセメントを塗りました。最終的には漆喰で仕上げる予定。

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⇧最後に、ホウ酸入りの自家製塗料を塗ってとりあえずは完成。
新月伐採はできなかったのですが、気になっていたジャッキアップ&ツカの入れ替え、そして内装のひび割れ補修ができたので、結果オーライです。
ソノウチ、時間ができたら、根太を拡張し、デッキを追加してアウトリガーとしたい、と、この家を主体的にリノベーションしている娘は言っているのですが、果たしていつのことになるのか?

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百姓には、やることがいろいろあって、「バケモノ」と「ソノウチ」はなかなか現れないのです。

煙突ボックス補修、途中経過1

実は構造材がウエハースだった煙突ボックスの補修の途中経過です。
剛性に優れたボックス形状をしてはいるのですが、東側は薪ストーブがあるので開口しているし、北側と西側の半分は構造材がウエハース状態で、内壁の石膏ボードでかろうじて建っている、という状態なのでした。
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しかも、石膏ボードが載っている土台も、腐食してしまっています。かと言って、それらを一気に取り除いてしまうと、かろうじて石膏ボードで形を保っていた煙突ボックス全体が崩壊してしまう可能性があるので、というか、これだけの重量のものが上に乗っていることを考えると内壁の石膏ボードだけで支えられていることが不思議なくらいなのでした。
そんなわけでまずは、土台(根太)を少しずつ差し替えることになりました。下で作業をするのも恐る恐るです。

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⇧とりあえず、一番形がある部分に補強を加えてから、ウエハースだった左右の根太を入れ替えました。
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⇧現状で石膏ボードを壊してしまうと致命傷になりかねないので、少し小さめに作り、スペーサーを叩き込んで下がっている分を嵩上げします。しかしそのあたりの加減が難しい……。

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⇧その後、反対側も取り去り。

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母屋側の腐食した部分をノミやグラインダーで削ったりして傷んだ部分を取り除き、新品(といいたところだけど廃材の)CCA材に置き換えます。ノミで叩くたびに、上からパラパラと木材の破片が落ちてくるのでした。

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⇧煙突ボックス側だけでなく、建物本体側の根太もかなり損傷していたので、そこから補修が必要でした。

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⇧腐食箇所を削っては新しい(廃材で)パッチワークし、少しずつ、健全な材の部分を増やしていきます。再び、菌に侵され、シロアリに食害されたり、ムネアカオオアリの巣にされないように、ホウ酸を多めに調合した自家製防腐塗料を塗布しました。

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⇧パッチワークが一体物になるように、構造用合板でガゼットします。

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⇧とりあえず、石膏ボードの土台は補強されたのでした。この部分、実は煙突ボックスの内側には、おそらく100kg以上は重量がある薪ストーブと煙突が載っているわけで、そのあたりも床下に潜って補強する必要があるのですが、これまでの状態では床下に潜ることも恐怖だったのでした。
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⇧それでもまだ、重量がかかっている角の部分は、一気に取り替えると崩壊する恐れがあるので、少しずつCCA材を刺していきます。

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⇧とりあえず、北側の土台は形になってきたのですが、現状、石膏ボードだけではなんとも心もとないので、この部分を早く補強する必要があります。溶けかかっているスタッドと、どう接続するか? 悩んだ末、とりあえず、石膏ボードを補強するために、石膏ボードに重ねる形で構造用合板をはることにしました。
ただし、腐っているとはいえ、コーススレッドが効いている箇所もいくつかあり、かといってバールでこじるわけにもいかず(もしもこの部分の石膏ボードが壊れてしまったら全体が崩壊しそうなので……)、いつ崩れてくるかと不安になりながら長尺の脚立の上で、腐ったスタッドを取り除く作業はもう二度としたくない作業ででした。ちなみにこの脚立、12尺(3m60cm)あります。

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⇧そしてどうにか、北側の石膏ボードを補強する形で、構造用合板を沿わせることができたのでした。ふー。

煙突ボックスの補修2」に続きます。





 

 

 

薪を節約する薪ストーブの焚き方と火かき棒

ウエハースだった煙突ボックスの補修のことばかりだと、気が滅入るので、脱線して薪ストーブ用の道具を作ったりして気を紛らわせていたりします。
で、今回作ったのはこれ。火かき棒。

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トングも便利なのですが、トングとは別に火かき棒があると、薪ストーブの火加減を自在に(←ちょっと大げさ)操れるのです。
火かき棒にもいろいろな形のものがありますが、時間がないので今回はシンプルで簡単につくれるタイプにしました。

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⇧作業場に転がっていたサビた鉄の丸棒に、これまた床に落ちていたプレートをL形に曲げて溶接します。

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⇧柄は、薪棚にあったリョウブの小枝を面取りし、真ん中に穴を開け、先を尖らした丸棒を叩き込みました。

で、どんな風にして使うかというと、こんな風に使います。

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⇧十能に載せた小枝を火かき棒で押して、充填します。
焚きはじめなど、量が少ないときはこれでいいのですが、小枝で暖を取る場合は、一斗缶を半割にして作った箕に小枝をたくさん入れ、それらを火床に一気に押し込みます。

小枝は量が少ないとすぐに燃え尽きてしまうのですが、大量に入れてストーブの躯体を高温にすることができると躯体からの輻射熱で、案外長い時間、暖かさを保つことができたりします。お湯もすぐに沸きます。

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これまで厳冬期は、A級品、つまりよく乾いたクヌギやナラの太い薪を主に使っていたのですが、焚き方を工夫するとC級の粗朶(そだ)でも部屋の中をかなり暖かくできるのでした。
でもこの場合も「火は上から下に!」で、下に火持ちのいい太めの薪を仕込んでおくことがポイントになります。
基本的な薪の組み方は、以前紹介した下に太い薪を置き、上に行くほどに細くするというのは同じ。

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⇧わが家のC級の薪はこれら。いちじく畑の剪定枝で、無農薬で育てているのでこのまま畑に放置し朽木にしてしまうとキボシカミキリの巣窟になってしまうのです(キボシカミキリのテッポウムシも美味しいらしいのですが)。
そこで一年たってしっかり乾いた枝をこうして箱に小分けしていれ家に運びます。

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薪ストーブで沸かしたお湯は、食器などの洗いものやお風呂の追い焚き加熱用のお湯などとして使うことができます。
そして大中小、三種類くらいの薪がふんだんにあり、使いやすい火かき棒があると、薪ストーブの火を自在に操れるのでした(でもウエハースな今は、ストーブが置かれている床が、抜けてしまいはしないか、きがきでないのでした)。

実はウエハースだった煙突ボックス

コロナウイルスが怖いから、というわけでもないのですが、家の敷地からほとんどでない引き籠もり生活をしています。でもこのところは毎日毎日、刺激的なできごとがいろいろあって、それらに驚いたり楽しんだりしているのですが、でも、歳とともに時間の流れは早く日がたつにつれ、刺激的な毎日は忘却の彼方に次々に消えていってしまうのでした。そこで、たとえ中途半端であっても、なるべくその日にあったことをその日のうちにブログに書き留めておこう、と(きょうのところは)思いました。

で、ウエハースの話です。
我が家には煙突ボックスと呼ばれる一角が建物の西側にあって、その中を煙突だとか、パッシブソーラーのための屋根から暖気パイプだとかが通っています。
そこの外壁にアンティークレンガ風のサイディングを使っていたのですが、それがキツツキの餌食になってしまていることは薄々気がついていたのでした。足場があるうちに雨水が入らないようにキツツキの突っつき跡を補修しておきたいということで、上部は足場のあるうちに鋼板のサイディングに貼り替えてもらっていたのでした。

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⇧これが(在りし日の)煙突ボックス。上部は新しく貼ってもらった鋼板のサイディング。下がアンティークレンガ風サイディング(アンティーク風のリアリティを出すために20年前、スポンジでオレンジや焦げ茶などのペイントをたたき、夫婦で3日くらいかけてアンティーク風に着色したもの)。
上の写真をよく見ると分かるかもしれないのですが、アンティークレンガ風のサイディングの隙間が越冬昆虫たちの格好の棲家になっていて、それらがまたキツツキたちの格好のエジキとなり、キツツキが激しく突っつくものだから、偽物のアンティークレンガ風サイディングの各所に穴が空き、その隙間から雨水が入ってしまっていたのでした。

上の方はまだしも、下の方はサイディングを押すとガバガバな感じで、これは下地も傷んでいそうだなぁ、ということで、新しいサイディングを貼るのは上の方だけにして、下の方は古いサイディングを剥がして傷んだ部分を補修してから新しいサイディングを貼ろうと思っていたのでした。

そんなわけで下から古いサイディングを剥がし始めたのでした。
まずは一枚目。

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⇧そしたら、なんかおかしいのです。固定しているコーススレッド(木ネジ)を緩めようとしたのですが、反時計回りに回転させているのにインパクトを押し付けるとネジがズブズブズブと奥に入っていってしまうのです。固定のためのコーススレッドは内部に押し込まれていまい固定ビスを抜くことなくサイディングがはがせてしまったのでした。

で、恐る恐るタイベック(構造用合板の外側に貼られている建物用の透湿シート)を破ってみると……。

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⇧内部はこんな状態。手で持っているものはお菓子のウエハースではなく元は構造用合板。
本当はここまではがすつもりではなかったのですが、仕方なく二枚目に取り掛かります。
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⇧恐る恐る二枚目をはぐると二枚目も似たような状況。
そしてさらに三枚目、四枚目。

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⇧固定されているはずのコーススレッドをほとんど緩めることなくはがせてしまったのでした。

そして5枚目。

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⇧タイベックを剥がしてみると、構造用合板もツーバイ材もウエハース、かろうじて元の形を保っていたのは断熱材のグラスウールと内壁の石膏ボードだけでした。

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⇧真ん中あたりの黄色いのがグラスウール。木材はほとんどがウエハース。手で握るとボロボロと形を失っていくのでした。
そして恐ろしいことに床の根太も。

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⇧根太もほとんどやられてしまっている状態で、かろうじて石膏ボードの面で荷重を受けているという感じでしょうか? 

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⇧ホントはこんな上まで剥がすつもりはなかったのに……。バールもハンマーも必要なく、こんな状態になってしまったのでした。スタッドなしの石膏ボードにかなり荷重がかかっていると思われるので、とりあえず単管パイプとハシゴで補強しました。
思わず笑ってしまいたくなる状況ですが、笑っていられる状況でもありません。

ふー、さて、どうしよう……。
とりあえず、急いでひとり頑張ってくれている石膏ボードを加担してあげないと大変なことが起きてしまいそうな状況のように感じます。この煙突ボックスの内側(室内側)には、重量物である薪ストーブとその上に煙突(煙突もかなり重い)が載っているのです。このままでは床下に潜るのも危険な状態。
煙突ボックスの補修はササッと終わらせて、いろいろ差し迫っている違うことをやろうと思っていたのですが、明日からしばらくは気合を入れて煙突ボックスの補修に取り組まなければいけない状況になってしまったのでした。
ということで、引き籠もりとはいえ、自給的な田舎暮しの場合はなかなかどうして刺激的な日々の連続なのでした。

おまけ。
「ころび止め(スタッドとスタッドの間の水平の板)」も朽ちてウエハースで心もとなく、それで途中で巣作りを諦めたのか? スズメバチの巣なんかもありました。

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ここまで進行してしまった状況ですが、まず最初にタイベックの内側に雨水が侵入し、木材腐朽菌が蔓延した後、シロアリが侵入し、その後、シロアリの巣をムネアカオオアリが占拠したという状況のように思われました。シロアリの姿は見えず、現況で越冬していたのはムネアカオオアリ(木材は食べない)だけでした。

煙突ボックスの補修1につづきます。